「ありがとう」は相手も幸せにする
他人から何かしてもらったとき、私たちは自然に「ありがとう」と言います。
他人からの気遣いに対する感謝の言葉です。
「この世で最も不幸な人は感謝の心のない人である」
と言われます。
何をしてもらっても、当たり前と思い、感謝の心がなければ、不平不満ばかり出て、幸せを実感することはできません。
感謝できる人が幸せなのであり、その感謝を「ありがとう」という言葉で表すと、相手も「喜んでもらえてよかった」とうれしくなります。
これを仏教では「自利利他(じりりた)」と言います。
自利とは自分の幸せ、利他とは他人の幸せ。
自分の幸せがそのまま他人の幸せになり、他人の幸せがそのまま自分の幸せになるということです。
「ありがとう」という5字は、不思議な働きがあります。
「有り難い」とは「有ることが難しい」ということで、めったにないことをいいます。
人間に生まれることは、それほど難しいことなのです。
仏教では、人間に生まれてきたことは大変、喜ぶべきことであると教えられています。
「他人から何かしてもらうことは、めったにないことなんだよ、有り難いことなんだよ」というところから「有り難い」、それがくずれて「有り難う(ありがとう)」となりました。
私たちは、一人では生きていけません。
多くの人のおかげで生きています。
今日も、誰かに「ありがとう」と言ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「ありがとう」の語源は仏教の『盲亀浮木のたとえ』にあり、仏教では人間に生まれることは「有る」ことが「難しい」、「有り難い」ことだと教えられています。
ここから他人から何かをしてもらえることは「有る」ことが「難しい」、「有り難い」こと、「ありがたいことです」となり、「ありがとう」となりました。
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