地震のあった次の日、
墓石を心配したけどほとんど無事だった。
その夜はサイレンが鳴り響く中、
気を失いそうになるような感覚。
これがこの地の現実なんだと噛みしめていた。
ただ祈っていたっけ。
大地の揺れを感じながら。
これが何度あっても、
何度理不尽な思いをしても、
力尽きるまでずっと祈っていこうと思った。
墓石が少し崩れ落ちたところもある。
でもこういう時期になると、
たくさんの人が花を手にして訪れる。
柄杓で水をかけ、ほうきで松葉をはらう。
立ち込める線香の匂い。
穏やかな仏像や地蔵、そして人々の顔。
春先の光が、黒光りする墓石の横に飾られたたくさんの花々に降りそそぐ。
人間らしさにたくさん出会える場所。