配給:ファントム・フィルム

監督:ジャスティン・チャドウィック

脚本:デボラ・モガー、トム・ストッパード

(新宿バルト9 7)

 

17世紀のオランダが舞台。当時のオランダはチューリップが投機の対象となりその球根が大金で取引されていた。

修道院で育ったソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)は縁あって富豪の商人コルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚する。毎夜の営みに関わらず夫婦に子供は出来ないのが悩みだった。そんな中、夫婦の肖像画を描かせるため若い画家ヤン(デイン・デハーン)に依頼する。ソフィアとヤンは燃え上がるように恋に落ちる。
一方、女中のマリア(ホリデイ・グレインジャー)は魚売りのウィレム(ジャック・オコンネル)と親密になり妊娠する、、、。

最初自分を抑えていたソフィアがヤンと恋愛関係になると一気に自分を解き放ち、もう止めることができない一直線さに女性の強さを見る。それから、マリアと仕組んだあまりにも強引な方法も、客観的には上手くいくとは思えないが、やりきってしまう情熱の強さに少々引いてしまう。

すべてを赦すコルネリスに人間の大きさと感じると同時にあまりに気の毒で同情してしまう。