人が何かにチャレンジしようとしいるとき、ある側面ではそれは賞賛される。
たとえば、ある企業の管理職が新市場で新規事業を立ち上げ、結果を出す。
会社から見たらその管理職はチャレンジ精神があるとの評価を受けるだろう。
ただ、それは、所属会社の価値観の中で言えてること。
もしかしたら、その管理職は、仕事に邁進する余り、家庭の諸事情を奥さんに
任せっきりにして、逃げているかもしれない。
奥さんから見たら、その管理職はとてもチャレンジしているように見えないだろう。
逆に、家庭を大切にし、いろんな問題に正面から取り組んで、家族をサポートし
頼りがいある父親が、会社では、いまの立場を守るために、保守的になっているかも
しれない。
そして、もう一つ。自分の会社を飛び出して、転職を実現した人も、勇気あると思われがち
でも、所属していた会社で、上司や周りとの関係性から逃げ、そこを修復しないまま
相手が悪いと決め付けて転職したのかもしれない。
客観的に見て、それが、本当に勇気ある行動といえるか。
あの人がチャレンジングかどうかは、見る人によって違ってくる。また、誰しも、
何かチャレンジしていることを持っていると思う。
一人ひとりががんばってチャレンジしていることを自他ともに認めて上げてれば
その人の違うチャレンジへのパワーにつながる。