最近、人事の世界で、人間力という言葉をよく聴く。
企業は、リーダーにこの人間力を求めているようで、それを強化するプログラムを我々には求めてくる。
でも、この人間力を定義化のは難しい。ただ私なりの考えはある。
人間力というのは、その人の活き方の持論。ある意味その人の内面の宗教みたいなもの
この持論が経験に基づいており、その持論に基づく行動が、社会における貢献になり得る
かどうかがポイントだと思う。そのプロセスがしっかりしていることで、周囲からの信望が
生まれる。リーダーや経営幹部にとって有効なものとなっていくのだろう。
では、その人生の持論をどう作るか。
目の前にある、本質的な課題から逃げずに立ち向かっていくことが重要だと思う。
そこで自分をさらけ出し、修羅場を潜り抜けていくことで、自分なりの人生訓が出てくる。
簡単に言っているが難しいこと。
そして、この修羅場から得られた自分に対する洞察が、より健全な方向への力になることが
重要だと思う。辛い経験によって、人を信用できなくなったり、法律を犯すような行動に
つながるケースもある。それは、決して人間力とはいえない。
その経験によって、自分は社会の一員としてどのように貢献していくかが、より深い
レベルで理解していくことが必要になるのだと思う。