その一つに、ものを見る視点の多様性があると思う。

一つひとつの事象があったときに、それを複眼的に見れるかがポイント。

たとえば、こんな事例がある。

あるクライアントの社長がワンマンで重要な意思決定のほとんどを握っている。

部下は意欲をなくし、離職率も高い。

この状況を捉えて、やはり権限委譲を進めていくべきを考えるのは、誰でもできるし

手っ取り早いソリューション。もしかしたらそれだけで事足りるのかもしれない。

しかしながら、どうしてワンマンになったのか、ワンマンの利点は何だったかというところも

同時に紐解く必要がある。

企業の成長フェーズの初期段階では、トップダウンのほうが効果があり、

有能で経験豊富な社長であれば、正しくすばやく意思決定がなされる。

ただ、いまは違う事業フェースになってきているので、違う経営スタイルが求められてきている

のかもしれない。ワンマンが必ずしも悪くはない。状況によってははまる。

クライアント社長に対して、こういった”文脈”を見せながら現状の課題を

今後とるべき方向性を出していくことで納得性が向上する。

コンサルタント、コーチもそうだが、事象をさまざまな観点で考察していくことで

相手への説明するストーリーに深みが加わり、クライアントの視野も広がっていくのだろう。