経営陣というのは、どんなコンピテンシーを持ち合わせているのだろうか。




どんな業態・経営環境においても、必要なものは同じなのか?




実は、ボードメンバーの適性検査を数社実施したことがある。




サンプルは少ないので仮説でしかないが、メンバーの平均値で、こんな傾向があった。




(ちなみに、経営陣というのは、執行役員を除く会社法上の役員を指す。)






①競争環境の激しい中で独自の戦略で市場をリードする会社


 →強いリーダーシップとビジョン構築力


 →ビジョンを具現化する戦略策定力


 →計画の進捗管理は低め(細かいことは完全に現場に任せ)




②高い技術力を持ち、そのリソースで顧客に高い信頼を得ているプロ集団の会社


 →ある程度のビジョン構築と戦略策定力


 →非常に高い顧客志向と問題解決力




④親会社の仕事を請け負って売り上げ利益を上げている会社の役員達


 →低いビジョン構築と戦略策定力


 →高い目標達成力と進捗管理力




①の会社は、実際に次々の新しい施策を市場に打ち出し、景況が悪いなかでも増収を続けている。


②の会社は、顧客に対して役員自らトップ営業を重ねる。現場は高い専門性と納期管理の意識が高い。


③は独自の戦略を立てる必要なし。親会社の仕事を確実に遂行することが求められる。業績は良い。




置かれた環境によって、経営陣に必要なコンピテンシーは変わってくるのだろう。




環境に適した経営陣の存在によって、その会社の意思決定の質の精度がより高いものになる。




問題は、その会社が大きな方針変更を行い、今までにない市場に打ってでる場合。




その場合は、舵取りをとる経営人材を慎重に見極める必要性があるだろう。