昨今の人事のキーワードの一つに、”グローバルリーダー”というものがある。
グローバルリーダーとは、どのような資質を備えているべきか、
教育や選抜はどうしたら良いか、
各地でセミナーや勉強会が実施されている。
私が日々コンサルテーションしている中で辿り着いたグローバルリーダーに必要な資質は三つ。
①自己表現力
とにかく自分の思ったことは発信する。
日本人はとかく阿吽の呼吸で仕事が進む。上司の意図を理解しようとするメンバーシップの高い部下も
多い。言い換えれば、あまり主張しないレベルの低いリーダーでもなんとか組織が機能する。
海外ではそうはいかない。いろんな価値観を持つ部下を前にしたときに、とにかく意思疎通を図らなければ
始まらない。コンフリクトだって頻発する、自分が苦手な相手でもとにかく意見交換をすることで、
少しずつ分かり合えてくる。
英語はその必要性に応じて習得すればよい。話すという意思・意欲が大切。
②ロジカルな思考
演繹的でも帰納的でも構わない。とにかく、結論とその根拠を用意する。
日本によくある、ここはなんとか頼むよ的な方針は通用しない。
事前に代替案を用意し、比較検討することや、実行面で柔軟に軌道修正できる臨機応変さも大切。
もちろん、方針変更の際のきっちりした論拠も必要になる。
もともと、英語はロジカルに話すのに適した言語。日本語より英語の方が、
相手に遠慮せず、きついことも話せる。
③柔軟さと頑固さ
変えるべきものと固執すべきものを見極めていく力も大切。
環境変化が激しい市場であれば、戦術は常に変えていく柔軟さが必要であり、
多国籍・多宗教の人材を預かるのであれば、それぞれの価値観を受容していくことも
必要だろう。ただ、ブレブレでは部下はついてこない。ここは譲れないというものを
常に念頭においておくべき。組織のビジョン・バリュー、自分の信条など、文章化しておくことも有効。
果物で言うなら桃。一見やわらかいが、種は硬いイメージを持たせていく。
この三つがあれば、海外で通用するリーダーになれると私は信じる。
英語や商品や市場の知識は後からいくらでも付いてくる。
だが、日本にいるとなかなか鍛えられない。
グローバルリーダーを作っていくには、
こういった風土を日本でも醸成していくとともに
社員に海外赴任経験や海外研修の機会をどう増やしていくかがキーになる。