組織にいるとひろんな人がいる。
”あの人はどうしたあんな考え方、行動をとるのだろう。”
多くの場合、自分の常識を基準にそれを判断し、評価している。
それが、尊敬という念になる場合もあるが、だいたいが批判の対象となる。
そのネガティブな感情が、チームワークに少なからず影響を与え、無駄なエネルギーを使うことになる。
では、組織人として人のそれぞれ違う個性をどう捉えるべきか。
参考になるのが羽蟻の巣。
卵を孵化させるのに巣の温度調節が非常に重要である。
それを一定に保つために、多くの羽蟻が巣の周りにとまり、自分の羽で扇ぎながら温度調整をする。
羽蟻の温度の関する感度はまちまち。ちょっとした気温上昇で、反応して扇ぎ出す蟻もいれば
かなり気温上昇してからやっと気がついて扇ぎ出す蟻もいるらしい。
実際に温度が急上昇すると、感度の良い蟻が勢い良く扇ぎだすが、しばらくすると疲れてくる。
そうすると、感度の悪いスタミナたっぷりの蟻が扇ぎだす。その感度の違いによって、
巣は一定且つ継続的に温度を保つことを実現しているらしい。
人間の個性もそう捉えるべき。
自分のフィルターではなく、組織が存続するために苦手な相手の個性はどう役立っているのか
一度考え直してみるべきだと思う。
常に改革を反対し、保守的な人に対して、”あいつはいつもネガティブばかりなことを言う”
愚痴るのではなく、もしかして、改革をする上では必要な検討事項を言っているのかもしれないと考える。
ロジックが苦手な人は概して感覚的。あいつは馬鹿だと蔑むのではなく、その感性を一度虚心坦懐に
受け入れてみてはどうか。
すぐに切れる上司に憤りを感じるのは当然だが、もしかしたら他の場面で組織の推進力になっているかも
しれない。
一度自分の認知の傾向をはずして考えると、違った形の連携の姿が見えてくるかもしれない。
感度の良い蟻が、悪い蟻を巣から蹴落としていたら、巣は存続しないだろう。