前回は、緊急時において、組織の存続要件がどう働くかについて考察した。
今回は平常時について。
平常時に、この三つの要件を上手く機能させるのは非常に難しい。
緊急時と違って共通目標のメンバーの浸透が一筋縄ではいかないからである。
逆に言えば、この共通目標さへ共有できれば、あとの貢献意欲やコミュケーションは環境や機会を
整えることで、ある程度カバーできるのではと考える。
平常時の共通目標の浸透について、私は一定のプロセスがあり、それは大きく二つに分けられる。
それは、全体へのアプローチと個に対するアプローチ。
この両方をバランス良く刺激しながら浸透を図ることが大切なのではと考える。
●全体に対するアプローチ
方針を伝える際は、決めた方針を全員の前で発表するのではなく、その前段階から巻き込むことが必要。
①外部環境、内部環境が現在どうなっているかをメンバーと話し合う会議
②それを踏まえどのようにチームとして戦うべきかのメンバーの思いを聞く。
③それをリーダーが集約し、大方針として発表。各論については、メンバーと議論もしくは権限委譲する。
④各論(戦術)が明確になったところで、チーム全体に発信する。
みんなの共通認識を高めには、方針決定前のプロセスが非常に重要となる。
●個に対するアプローチ
ここでは、戦略の落とし込み以外に感情面のフォローが重要となる。
①上記のチームの方向性を踏まえて、本人の実力や立場を踏まえて、個人目標の設定を行う。
②その設定の際に、本人の不安や不満を聞き出し、リーダーそれが単なる愚痴が吸い上げるべき課題かを
見極め対処する。また課題であっても、それが本人のみの課題か周囲を巻き込むべき課題かを
見極めていく必要もある。
③解決策を可能な限り講じる。特に、周囲を巻き込むべき課題は積極的に推進し横の連携を増やす。
④進捗中も適宜状況を確認し、困っていることをフォローする。
⑤リーダーは上記を進めていく上で、公平性に十分配慮する。
個に対するアプローチは、本人がチームの共通目標を受け入れる余裕を作ってあげることが重要。
そのために、個が抱えてる課題を吸い上げてあげる必要がある。それをリーダーが対処してあげないと
現状の仕事に対する不満、人間関係の不満がみるみるうちに大きくなり、チーム方針など受け入れる
余裕がなくなってしまうのである。
平常時においては、共通目標を浸透すべく、大変だけど上記のことを推進していく必要があると思う。