鼠蹊ヘルニアの
手術の日
立ち合いに行くと
「来てくれて
ありがとうね」
と
父は言いました。
70歳になって
白髪も増えて
少し小さくなった父。
母に対するわがままは
相変わらずですが
もともと
柔和な人なので
病院のベッドでも
ニコニコしていました。
手術の時間は決まっているのに
検温をしに来た看護師さんに
「もう準備できてるから
いつでもいいよ🎵」
などと言っていて
「ハイハイ」と
あしらわれておりましたw
おしゃべりなんですよね〜
誰にでも話しかけて
冗談を言うタイプ。
手術室には
歩いて向かうわけですが
点滴を
引いて歩いているとはいえ
歩みは遅く
その時は 痛いのか?
と思っていたのですが
おそらくこの頃すでに
パーキンソン症状が
出ていたのかも知れないと
後から思いました。
年をとった父を見て
この時から
もう過去にこだわって
父を避けても
仕方ないんだと思い
自分の気持ちに
折り合いをつけました。
父は72歳頃
運転免許を自主返納し
ガンで亡くなったお友達が
検体に登録したことに
感銘を受け
自らも登録手続きをしました。
ワタシは賛成をして
家族の証人欄にサインしました。
きっと
父は体の不調を感じ
自ら最後の整理をしたのだと
思います。
パーキンソン病の
診断を受けたのを
キッカケに
介護生活が始まり
まるで坂を転がる様に
あれよあれよと言う間に
自宅で生活できなくなりました。
今
ホントに小さくなって
しまった父。
意思の疎通は出来ないけれど
おしゃべりだった
性格は変わらず
看護師さんやヘルパーさんに
話しかけている。
ワタシと母のことも
分かる時もあれば
分からないこともあり
曖昧ながら
会話のつじつまが合う時もあり
父の頭の中って
どうなってるのかな?
父の現状が
少しでも
いい状態であります様にと
願う日々です。