以前、担当させていただいた40代の女性。
造血幹細胞移植後に寛解ということで退院されてきたきたが、約2ヶ月後に再発。治療の選択肢もあったが、説明を受けたうえで高校生になったばかりの娘さんもおり、家族と一緒に過ごしたいと、すぐに在宅退院された。

病状は深刻であったが、すごく強く、そして明るく、こちらがいつも元気をもらった。

居室が2階で階段昇降がしたい、トイレに行きたい、お風呂に入りたい、お弁当を作ってあげたい、パンを作りたい、床に降りてみんなと同じ目線でテレビを見たい、花見に行きたい…

身体機能の低下に加え、骨転移もあり、動作方法や環境面に配慮した上で考え、必死に取り組まれた。そして、ほとんど実現された。

それぞれに思いがあり、階段は受診や娘さんの発表会に行きたい。子供にオムツを替えたり、清拭をしている姿を見せたくない。。。

関わるなかで、役に立てているかなと思っていたが、本人さんは「リハビリはいつもやりたいって言ったことを、真剣に一緒になってできる様に考えてくれるのが嬉しい」

最期まで、自分の意思を貫かれ、ぎりぎりまでトイレに行き、お風呂に入られていた。永眠される日までリハビリで関わらせていただいた。

本当に多くのことを学ばせていただいた。何をできたかではなく、その方と同じ目線で寄り添い人生を肯定していく、その中で人として、専門職として目の前の利用者さんに対して常に何ができるのか向き合い続けていくこと、それが私達にもとめられる使命だと考えている。
いろんな方に関わらせていた経験を糧にして、新たに事業所を開設して、専門職として求められること、地域で必要とされることを考え、実践していく上で、私の大きな原動力となっている。