お世話になります。凸凹母さんです。



お立ち寄りくださり
ありがとうございますひまわりひまわりひまわりひまわりひまわり




母さんはADHDの診断を受けています



ストラテラ(アトモキセチン)を
処方された日


おめでとう
これであなたの世界が変わるよと
医師が握手をしてくれた


どんな万能なバラ色の日々が
待っているのだろうと
ワクワクしたことを覚えている


最初は吐き気と便秘と渇きに悩まされた
それと同時に
頭の中がとても静かになった


まるで音もなければ色もない
世の中はこんなに静かだったのかと
別の世界に来たような衝撃だった


この万能薬で私の世界は変わるはず
そう言い聞かせながら
吐き気やめまい、渇きに便秘
時には点滴に通いながら
信じていた


3か月、半年、1年
気づけばそれ以上経っている
世界は変わったのだろうか


変わった


忘れる前に気づく
それどころか事前に準備ができる
特性のある人の行動をみて
こういうことだったのかと
客観的に振り返れる


視える眼鏡を手に入れた


渇き、便秘、めまいと戦いながら
視える眼鏡で家族をサポートしていく
衝動性も抑えられた気がする


視えるがゆえに家族を急かす
わかるがゆえに
ミスをさせないよう怒鳴る
僅かな言葉の間違いを許せない


余裕がない
笑いがない
次から次へと頭の中をめぐる
あの楽しい発想が
いつまで経っても湧いてこない


手に入れたものは
「つまらない」という感情と
ギクシャクした家族関係だった


とうとう身体を壊し入院
それを機に
ストラテラ(アトモキセチン)は
やめることにした


万能薬を手放し
元の感覚を取り戻すまで
しばらくかかった



洗濯機をまわして
干すのを忘れたのが
今日で3日目
全く同じ洗濯物を
今日こそ!と毎日洗濯し直して
3回目にしてようやく干せた


そんな日常
スムーズに生活できない
私にとっては本当に害でしかない


けれど
あの万能薬のおかげで
自分が自分でいられることが
楽しくてしょうがない
こんなにも嬉しく幸せを感じられる


まわりの人には
ご迷惑をおかけしますが
どうぞ、私は私
でいさせてください













あくまでも、これは私の体験談です。
全ての人に当てはまるわけではありません。
それと、一部不快な表現を使っていますが、
自分自身に感じることであり、
他人に向けた気持ちではありません。