チューブから解放された私はすぐに今度は元気な声で夫に電話した。
夫はさっきの電話の私の声があまりにも苦しそうで、そうとう心配したらしく、こちらの元気な声を聞いてホッとして泣いた。
私も涙が出てきて2人で泣き笑いした
さて数日経ち、いよいよ食事が始まった。
二種類の汁だった。
一つは具のないお味噌汁。
もう一つはなんだか半透明のドロっとした汁
この半透明の汁が変に甘くて、何というか、こういっちゃなんだけど、、
ま、まずい…
見た目も味も気持ち悪くて頑張って飲もうとするけど、吐きそうになるので飲めなかった。(ごめんなさい)
お味噌汁の方は久しぶりに塩分を感じれてすごく美味しかった
しかし…
食事が始まった直後、どうもお腹が張り、また腸閉塞の症状が現れ、今度はストマ(人工肛門)から管を入れて便の通りを促した。が、
それでもダメだったので、内視鏡カメラを使って鼻からチューブを入れ、前回より更に奥までチューブを通すことになった。
私は拒んだが、チューブを入れないと治らないと言われ、泣く泣く承諾した。
また苦しい状況が始まった。
私はそんなに我儘を言うようなタイプの患者ではなかったと思う。
でも鼻チューブだけは、「早く抜いてほしい」と、先生に会うたびに懇願して困らせた。
優しい先生なのでそのせいもあってか、今回は一日で抜いてくれた。
しかしこの後も度々腸閉塞を起こすことになる。
(辛いときは花をながめたり、過去の写真を見たり、寿司ネタのメニューを見て鼓舞した)