内視鏡医院から紹介してもらった大きな病院で改めて検査をして診察を受けた。


私の癌は上行結腸という位置にあり、大腸の比較的上の方?だった。


なので、肛門は無事だから人工肛門などは作らなくて済むと思っていた。

しかし、、、


「大腸全摘した方がいいですね。」と先生。


夫も私も「え…?」と驚いた。


潰瘍性大腸炎の場合、癌の部位だけ切除しても大腸の他の部位にまた癌が出来る確率が高く、さらにこの手術がきっかけになって広がる可能性がある、と。


そう、私は17歳の時に潰瘍性大腸炎を発症している。


潰瘍性大腸炎とは原因不明の治らない難病で、簡単にいうと大腸に炎症が起き、何を食べてもひどい下痢を発症するような病気だ。


将来的に大腸癌になるリスクもある病気で、しかも発症してから時間が経てば経つほど癌のリスクが高くなるそう。(これは知らなかった)


私はすでに発症してから30年経っていた。


私の場合調子が悪くなるのは10年に一回程度で、薬ですぐ症状が治まり落ち着いている時(完治はしないので寛解期という)は無治療で普通に生活していた。


普通の癌なら大腸の一部切除で済んだのに潰瘍性大腸炎が原因のものは"たち"が悪いらしい。

たちが悪い…(ニヤこんな感じか?)


え~…まさか…

ほんまに大腸全部とらなあかん??と頭の中真っ白チーン


その場ですぐには受け入れられなかった。


手術は大腸全てと癌に近いリンパを切除し、小腸と肛門をつなげ小腸の一部に一時的に人工肛門(ストーマ)を造るというもの。


先生は1時間以上詳しく説明して真摯に質問に答え丁寧に接してくれた。


そして迷っている私に潰瘍性大腸炎について詳しい内科医の診察も受けるよう進めた。


そして一旦持ち帰ることにした。