やっと行けたココファーム ワイナリー | うさぎの灯 東洋医学の考え方を日常に取り入れて幸せな明りを灯しませんか。

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もうすぐアラカンの主婦。日々の生活のちょっとした楽しさを通じて多くの方と繫りたいと思います。東洋医学の知恵を取り入れた古くて新しい、日々の生活を書き綴っています。
フードコーディネーター
食育インストラクター
国際中医薬膳師
国際中医師

こんにちは。
うさぎのHAKUです。

昨日は、足利のココファーム  ワイナリーツアーに参加。
憧れのワイナリーに行ってきました。




沖縄サミットでココファーム のワインが出された事で有名になり、JALのファーストクラスでも提供されている、日本を代表するワイナリーの一つです。
宴の始まりです。
皆さん、幸せな笑顔、笑顔、です。


ウエルカムドリンクのスパークリングワインで乾杯の後は、泡 白 ロゼ 赤2種類のグラスが並び、それ以外の違うワインを何種類もティスティング。

レストランもお食事も、とってもオシャレ。
ワインに合うお料理のワンプレートランチ。

このワイナリーの魅力は、お洒落なワイナリー、美味しいワインに料理、それだけではないのです。

幸せのサイクルを作り出す、奇跡のワイナリーなんです。

農場に着くと、自然の草の香りが漂ってきます。



驚くのは、葡萄畑があまりにも急な斜面の事、小高い山の南西斜面の一面が葡萄畑で、昔ながらの手作業の葡萄作りをしています。



葡萄畑の反対側の山は、北面になり葡萄畑に向かないので、山をくり抜き、自然のワインカーブになっており、夏でも冷んやりとしてしっとりと潤っています。


この斜面に60年前、知的障害者の方々が開墾し葡萄の苗木を植えていったそうです。

1958年、机の前での勉強かま苦手な中学生と養護学校の先生が山の急斜面を開墾して葡萄の苗木を植えた事から始まりました。




そしてこの葡萄畑に知的な障害を持つ人たちのための
施設、こころみ学園 が、できました。

子供達の将来を心配した両親や先生たちが、出資してワイナリーの会社を設立し、ココファーム  &ワイナリーを立ち上げました。

障害者が作ったワインだから買うのではなく、
美味しい、素晴らしいワインだからずっと購入してもらえるワイン作るために、カルフォルニアから有名醸造家を招き本格的なワインを作り始め、
日本を代表するワインナリーになり、今も発展中です。



ココファーム のワインは、国際会議や、JALのファーストクラス、豪華寝台列車 四季島などに何回も採用される世界的にも美味しい日本が誇るワインです。
日本の葡萄だけでつくる日本のワイン。


ココファーム &ワイナリーがこころみ学園に作業を委託をしてワインが生まれます。

学園生が自然に寄り添って、黙々と生き甲斐を持ってそれぞれの役目を果たしてワインを作り、
ココファーム  がこころみ学園に委託料を支払う。

学園生は、たくましい農夫になり、幸せに生活を送るという、幸せのシステムになっているのです。

こんな幸せのシステムが出来上がるまでには、学園の先生やご両親達の強い愛情と、素晴らしい知恵と、努力があり、それが花を咲かせ実を結んだのは言うまでもありません。
今、一番高齢な学園生は80代だそうです。

ワインを作る為のワイナリーではなく、知的障害者の方々が幸せに健康的に生きていける事を考えたらワイン作りがあった。というワイナリーなんです。


気が遠くなる、手間暇かける作業は、学園の方々の訓練や生きがいとしてする仕事であるから。
ワインありきでなく、学園生の訓練のために必要な作業の先に、手間を惜しまない自然派ワインが出来上るのです。



炎天下の草むしり、一粒一粒大切に葡萄を摘み、
一日中カラス追いのカンを叩く仕事
ワインの瓶を毎日 毎日、回す作業。



ラベルも一枚一枚、手仕事で貼っているそうです。





学園生のそれぞれのできる仕事をしていたら
それが自然派ワインと同じ作り方になった。
無農薬の葡萄だから、ワインの絞りかすの皮や種は、牛の飼料になった。
その牛の糞は葡萄の肥料になり、また美味しい葡萄ができる。
ずっと昔から自然派ワインを作って、自然のサイクルを生かした自然農業だった。

手作業で毎日、瓶を回して作る瓶内二時発酵のスパークリングワイン。

障害者も健常者も自分らしく、自分に合った仕事を一生懸命し、そこに美味しいワインができ、経済的にも安心して生きていく。



幸せなワインの味に酔いしれた一日でした。



次は、山の頂上から葡萄畑を見渡してみたいと思います。



自然に寄り添って生きる事は、東洋医学の根底に流れる考え方です。
薬膳入門講座 10月17日 開催します。