第75回菊花賞(GⅠ) | 下町育ちの馬券王 ~JRA全重賞予想大会・一口所有馬近況~

第75回菊花賞(GⅠ)

 先週の秋華賞で牝馬は三冠を分け合う形となったが、牡馬の三冠は如何に。

■京都11R(15:40)・第75回菊花賞(GⅠ)
◎⑮ワンアンドオンリー
○⑭トゥザワールド
▲⑫タガノグランパ
△④サウンズオブアース
△⑩ゴールドアクター
△②トーホウジャッカル
☆①マイネルフロスト
☆⑬ミヤビジャスパー


三連複⑮軸 ①・②・④・⑩・⑫・⑬・⑭ 計21点

 ◎⑮ワンアンドオンリー。ディープインパクト(7番手)、オルフェーヴル(3番手)、ゴールドシップ(2番手)。これらは菊花賞での2周目4角のポジション。本レースは3000mのスタミナ勝負が大前提となるため、後方一気で勝つのは不可能な舞台設定。弥生賞、皐月賞で上がり最速をマークして届かずに敗れたが、ダービーでは一変して好位から進めて4角では5番手に位置していた。前走の神戸新聞杯ではマークしていたサトノアラジンが早めに動いたことで仕掛けのタイミングにミスが生じたが、ロングスパートで4角4番手からの押し切り。追いすがってきた2,3着馬を僅差で競り落として新たな勝負根性も見られた。ダービー制覇が叶わなかった父ハーツクライは10年前の本レースで1人気ながら7着に敗退。両馬を管理している橋口師から父の場合は完成されたのが4歳秋で3歳時はまだ緩かった。腰の甘い馬では2度の坂を越えなければならない3000mは相当に堪えるため、成長が早い本馬は心配していないとのこと。来年にはその父が3着だったキングジョージや凱旋門賞参戦までも想定しているだけに現役生活が短いトレーナーは何としても望みを繋げたいところ。現役調教師の中で本レース出走は最多の18回(2位の藤原師は10回)で通算2勝は角居師と並びタイ記録。またクラシック出走も当然現役最多の67回を誇る名厩舎なだけに仕上がりに抜かりはない。変幻自在の鞍上が手綱を持っているだけにポジション取りの不安はない。ダービー&菊花賞の二冠馬はタケホープ以来、30年以上誕生していないことや三冠の懸かっていないダービー馬の出走自体が01年のジャングルポケット以来(※別表参照)など珍しい条件が揃ったが、今秋も唯一無二の存在になれるだろう。


※近年ダービー馬の菊花賞成績
02年タニノギムレット → 引退
03年ネオユニヴァース → 2冠馬+3着
04年キングカメハメハ → 引退
05年ディープインパクト → 2冠馬+1着
06年メイショウサムソン → 2冠馬+4着
07年ウオッカ → 不出走(秋華賞)
08年ディープスカイ → 不出走(天皇賞)
09年ロジユニヴァース → 不出走(休養)
10年エイシンフラッシュ → 不出走(JC)
11年オルフェーヴル → 2冠馬+1着
12年ディープブリランテ → 引退
13年キズナ → 不出走(凱旋門賞)


 ○⑭トゥザワールド。前走のセントライト記念では先着を許したイスラボニータに完敗を喫したが、逆に言えば3着以下には着差こそわずかだが大威張りできる結果だった。2走前のダービーこそ鞍上自らが騎乗ミスを認めたもので参考外。皐月賞2着などを含めて折り合い面と機動力の高さには目を見張るものがある。そして舞台は3戦3勝の地元京都。距離に関して言えば、距離延長でウェルカムのタイプが少ないだけにさほど気にする必要はない。最終追い切りでは湿ったウッドチップを蹴散らして6ハロン83秒7-終い11秒6と鋭く伸びた。好位から押し切れる脚質が最大の魅力で直線入口から惰性で押し切ることができれば、ワンアンドオンリーには2勝1敗勝ち越しているだけに逆転の1番手。


 ▲⑫タガノグランパ。ファルコンSまでの3勝が1400mだっただけに春は完全に短距離馬のイメージだったが、ダービー4着と夏を越したセントライト記念3着で距離の適応力の高さを見せつけた。前走は帰厩してから日が浅く、実質追い切り2本だけの急仕上げ。元々折り合い面で不安がなく、今回はハードに追い切りを消化。鞍上の菱田は本レース初騎乗。マツパク師からの信頼も得られ、乗り替わりがなく本番を迎えられるのは喜ばしい。こちらも末脚一手ではなく、好位からの抜け出しでクラシック最終章で上位台頭が容易に想像できる。


三連複⑮軸 ①・②・④・⑩・⑫・⑬・⑭ 計21点


 過去の傾向は年によって大幅に変動。三連複万馬券は過去10年で半数の5回だが、近3年はオルフェーヴルとゴールドシップ、エピファネイアでいずれも単勝1倍台が快勝。そしてこれらは前哨戦の神戸新聞杯から2着馬を2馬身以上引き離す快勝だった。今年は直線で3頭の叩き合いとなり着差はわずか。2,3着が共に人気薄だったことを考えれば馬券は押さえにまわして新潟開催のセントライト組を上位に取りたい。


 相手関係を考えたとは言え皐月賞馬でダービー2着、前走セントライト記念を勝ったイスラボニータが来週の天皇賞に回ってしまうのが非常に不可解。距離に絶対的な信用のできる馬が不在ならばこちらに出るべきだったのではと感じる。


 京都3戦3勝でデビュー前から活躍が期待されていた⑦トーセンスターダムはきさらぎ賞を最後に音沙汰なし。腰が甘い上にダービーでは内ラチに激突、休み明けの前走神戸新聞杯も見せ場なく敗退。調教では時計が出ているが、2度の坂越えがある京都3000mでは対応できない。⑥ショウナンラグーンは青葉賞とダービーで上がり最速をマークしたが、青葉賞はそもそもメンバーレベルに疑問。長距離歓迎の血統背景も初の関西遠征で末脚のみが武器では光るものが感じられない。⑯サトノアラジンは神戸新聞杯で本命に推すも、折り合い面の不安が拭いきれずに4着敗退。11年3着トーセンラーや昨年2着のサトノノブレスなどディープインパクト産駒=京都外回りのイメージがあるが、ディープインパクト産駒はこれまでに芝3000m以上に24頭が出走して未勝利。ステイゴールド産駒17頭【6.1.0.10】やハーツクライ産駒18頭【3.4.1.10】と比べると明らかに数字が落ちる。


 馬券は大荒れの高配当までは期待できないものの、ワンアンドオンリーの3着以内が堅いと踏んで春までのクラシック組を中心にヒモ荒れを期待したい。◎からのながしとオッズとの兼ね合いもあり、⑮から②④⑩⑫⑭は厚めに買う。長距離戦は道中のポジション争いも見物で、1週目のスタンド前などでいかに折り合いをつけて道中を進められるかがカギ。2周目の3角下りからワンアンドオンリーがどのように捲ってくるか、底力が問われる一線になる。



◇昨日土曜の的中馬券
■土曜東京12R 3歳以上1000万下
三連複①③⑪ 162.7倍×100

20141025東京12

◇昨日土曜の予想結果
■第17回富士S(GⅢ)
1着2人×⑯ステファノス
2着12人☆⑦シャイニープリンス
3着5人△⑪レッドアリオン
4着3人×④ロサギガンティア
5着9人△⑨エキストラエンド
7着1人◎⑭ダノンシャーク
三連複462.3倍不的中(予想21点)


■主な的中と過去2カ月の◎
14.10.19/秋華賞  …三連複19.4倍的中(21点)
14.10.18/府中牝馬S…三連複19.0倍的中(15点)
14.10.11/いちょうS…三連複32.8倍的中(15点)
14.09.14/セントウル…三連複19.0倍的中(21点)
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


10.25×富士S 7着/1人…ダノンシャーク
10.19○秋華賞 2着/1人…ヌーヴォレコルト
10.18△府中牝馬S 3着/2人…ホエールキャプチャ
10.14×京都大賞典 10着/2人…メイショウマンボ
10.12×毎日王冠 4着/7人…ディサイファ
10.11△いちょうS 3着/3人…ミッキーユニバース
10.05○スプリンタ 2着/2人…ストレイトガール
09.28×神戸新聞杯 4着/2人…サトノアラジン
09.28◎オールカマー 1着/2人…マイネルラクリマ
09.21◎セントライト 1着/1人…イスラボニータ
09.21◎ローズS 1着/2人…ヌーヴォレコルト
09.14△セントウル 3着/2人…エピセアローム
09.07×新潟記念 15着/9人…アドマイヤタイシ
09.06×札幌2歳 11着/4人…マイネルサクセサー
08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
※◎1着,○2着,△3着