![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230506/23/hrk-n3160/e1/3d/j/o0810108015280727154.jpg?caw=800)
眼下に広がる街並みの
幾重にも連なり繋がる様は
誰かが拵えたおもちゃのよう
街の向こうの海の先
視線を見やれば
微かに靄揺らめく
景色がぼんやりと
ぼくの意識もなにやら
ぼぉーってなってきて
奇妙な無限実感に誘われる
曇天にそよぐチョッピリ風が
頬を撫でるたびに
ぼぉーとなった意識を
足元の地面に引き戻してくれる
高台から街なかへ移動して
商店街を覗いてみれば
たしかにそこに住まう人々の
活き活き生きている生活臭が
そこかしこから漂ってくる
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230506/23/hrk-n3160/f7/1e/j/o0810108015280727173.jpg?caw=800)
商店街を闊歩して
行き交う人たちとすれ違う
顔をチラ見してみれば
それぞれがそれぞれに
想い思いを高揚させて
つれと笑顔を交わし合っている
ふと路地に目を移せば
人影まばらで
シャッターがさみしげで
別の空間を醸し出し
どこか見知らね街へ
繋がり誘う道のよう
今日出会った景色の色々は
ぼくの心を彷徨わせ
心地よい余韻を残してくれた
生活つなぐ渡し船の音が聞こえる