りさぽんのリアパロです!
欅坂の改名が決まって、櫻坂になる前のお話です!
ちょっと暗め?かもしれません、、。
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"今から行ってもいいかな?"
もうすぐ日付が変わろうとしていた深夜、そろそろ寝ようかなあと寝る準備していると、突然理佐から連絡が来た。
珍しすぎる。理佐はいつも気を使ってか、突然“今から”なんて言わないから。何かあったのかと不安になって急いで返信した。
"大丈夫だよ。気をつけてね。"
それからほんの数分後、チャイムがなった。
小「はーい!」
小走りで玄関に行ってドアを開けた。
理「こんな時間にごめん。」
理佐は俯いていた。
小「全然大丈夫だよ。入って。」
理佐が泣いていることはすぐに分かった。声が震えていたから。
玄関に立ち止まったままの理佐の手を握ってリビングに連れていった。
夏が終わってやっと秋を迎えたこの季節は、夜はもうかなり肌寒く感じて。そんな中やって来た理佐の手はとても冷たかった。
身体も冷えているだろうから、温かい飲み物でも入れてあげようと思って、
小「飲み物入れてくるから座ってて。」
そう言って理佐の手を離すと、理佐は私の服の裾を掴んで首を横に振った。
小「理佐?」
理「、、行かないで。」
弱々しい声で呟いた理佐は、涙を堪えているようにみえた。
きっと泣いていることを私に隠そうとしているんだろう。理佐はすぐに強がるから。
だから私も気付かないふりをして、
小「、、わかった。ずっとそばにいる。」
理「ありがとう。」
ソファに腰かけた理佐のすぐ隣に私も座った。
でも理佐はずっと俯いて、また1人で自分の中の何かと戦っているみたいだった。
小「理佐、おいで。」
腕を広げると、素直に私の膝の上に乗って抱きついてきた。
ぎゅっと抱きしめた理佐の身体は何故かいつもより小さく感じて、いつもの強くてかっこいい理佐からは想像も出来なかった。
小「理佐、我慢しなくていいよ。」
私を抱きしめる理佐の腕の力が強くなった。
理佐の目から、今まで我慢していた涙が溢れ出した。
それからしばらく理佐は泣き続けた。私は理佐の背中を摩った。
だんだん落ち着いてきたから、理佐と少し体を離して、理佐の顔を両手で挟んで親指で涙を拭った。
理「由依ありがとう。」
小「落ち着いた?」
理「うん、迷惑かけてごめん。」
ほらまたこうやって、いつも人に気ばかり使うから。
小「迷惑なんて思ってない。もっと頼ってよ。」
理佐は静かに頷いた。
小「そろそろ寝よっか。」
理佐は泣き疲れたのか、さっきからふわふわしていたから、そう声をかけた。
それに、きっと今泣いていた理由を聞いても、理佐にまた苦しい思いをさせるだけだろう。
理佐は今にも閉じそうな瞼をなんとか開いて、また頷いた。
理佐をベッドに寝かせて、唇に1度キスをした。
小「理佐、おやすみ。」
理「、、おやすみ。」
理佐はにこっと笑った。
やっと笑ってくれたなと喜びを感じながら、私は寝る準備の途中だったので、ベッドから降りようとすると、
理佐がまた私の服の裾を掴んだ。
理「ずっとそばにいるって言ったじゃん」
小「すぐ戻ってくるから、ちょっと待ってて?」
理「、、、わかった、、。」
うっ、そんなうるうるした目で言われたら、行けるわけないじゃん、、。
小「、、ずるいよ。」
理佐の隣に寝転がると、理佐は嬉しそうに笑って手を伸ばしてきた。
その手を握って、もう片方の手で理佐の頭を撫でた。
しばらくすると、可愛い寝息が聞こえてきた。
小「心配なんだよ。」
私は気持ちよさそうに眠る理佐に静かに話しかけた。
理佐はいつも1人で抱え込む。だから時々、心配になる。
こんな小さな背中でどれだけ大きなものを背負っているんだろう。
小「もっと迷惑かけていいんだよ。」
本当は理佐が泣いていた理由、何となく分かってたんだ。
欅坂46の改名。
欅坂46が大好きで、欅坂のメンバーが大好きな理佐にとって、それはとても辛い現実で、
改名なんてしたくない、だけど、そうするしかもう手はないことも分かってて、
誰よりもメンバー思いですぐ1人で抱え込もうとする理佐は、きっと自分の中の何かが弾けて限界を迎えてしまったんだろう。
これから新しいグループになって、自分が引っ張っていかなければいけない大きな責任感。大切なメンバーの卒業、脱退。
色んなことが重なって、きっと卒業だって何度も考えただろう。
それでもグループに残ることを決めたのは、大好きなメンバーがいるから、応援してくれる、期待して待っていてくれるファンの皆さんがいるから。
自分の中のいくつもの葛藤と戦って、戦い続けて、答えの見つからない問いに、なんとか答えを出そうとして、1人で抱え込んで。
小「私はずっと理佐の隣にいるから。」
変わらないもの、変わっていくもの、どちらもあって、変化して行けると思うから。人は強くなれると思うから。
欅坂46として歩んできた5年間は、ずっと消えない。私たちの心の中に全部全部残ってるから。
あの日見つけた知らない景色、もう一度見られるように。
もっともっと知らない景色、たくさん見つけられるように。
小「もっと大きくなろうね。」
私はこのメンバーがいれば、どこにでも行ける気がするから。
理佐が隣にいれば、どこまでも強くなれる気がするから。
小「理佐、大好きだよ。」
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読んでいただきありがとうございます!
私語彙力がないもので、、。小説って難しい!
櫻坂46がずっとずっと上り坂でありますように!応援し続けます!