ブログの字数制限のため、この投稿は3つに分けてお送りします。
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ところが、この帰り道以降の出来事は私に起こった出来事よりも想像を絶する出来事が待ち受けていた。
帰り道の途中、街灯が消えたまっ暗な道。
コンビニが真っ暗で開いていない。当然、町は静まり返っていた。
信号が消えている。
携帯電話の機種によっては基地局も停電しているため電話がつながらない。
田舎道を走っているせいか、車の運転がとても怖かった。ヘッドライトのあかりだけが、移動での頼みの綱だった。
自宅に着いて、電気がついていたことと家族の無事を確認して改めてほっとしたものの、自分の部屋をはじめいろいろな場所で物が散乱していて親のほうは茶の間に寝るスペースをどうにかして確保するのがせいいっぱいだった。
先ほど買い物したものを利用して夕飯を食べたが、なんか食欲がわかなかった。
電気と水が通っているありがたみをこの日ほど感じたことは数年の間なかったかもしれない。
テレビで流れる、工場や街の火災や津波の無残な映像、首都圏では帰宅困難になっている人々の様子を見て、さっきまで私の身にあった出来事があまりにもちっぽけに見えてしまった。
本当に帰れなかったら自分はどうしていただろうと思うと、どれだけ自分は恵まれた社会にいたのだろうかということを実感した2011年3月11日の夜は、散らかった自分の部屋の片づけとネットでの知り合いの無事の確認と最新の情報把握で終わった。
あの日から5か月くらいたった・・・
震災の爪痕(つめあと)を仕事中などいろいろなところで見てきた。
会社の倉庫も社長の陣頭指揮により社員で補強工事を実施した(これは本当の話です)。
私の住んでいるところは、節電による取り組みを行っている以外は、もとの生活に戻った。
コミックマーケット、夏の出場通算10回目の新刊も無事作り終えることができた。
また、大きな地震が近い将来起こるかもしれないといわれている中だけど、自分の身は自分で守るという危機意識をもつことを忘れないようにして、私自身コミュニケーションとるのが苦手な面があるけど、人とのつながりを大切にできるよう努力していきたい。
被災地からは遠いところに住んでいるけど、この震災で得た経験はあまりにも大きいものだった。
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(本文、ここまで。2011年8月、コミケ80で頒布した内容をそのままお送りしました。)
最後までご覧いただきありがとうございました。
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