外資系企業の経営者を歴任してきた山田修さんの著書『就職人に告ぐ』を読み返していたら、新入社員研修について書かれていました。
なぜ外資系企業は新卒学生を育てようとしないのか?
それは外資系企業のコスト意識が、日本の企業に比べて非常に高いからだ。特に最近、新入
社員教育に手をかけない傾向が顕著になってきている。
実は、今から数年前、私がフィリップス・ライティングという外資系企業の社長に就任した
ばかりのころは、まだそれでも二週間の新入社員集合研修を行っていた(昔は1カ月ぐらぃの集
合研修を行っていたが……)。
ある時、私は研修を終えたばかりの新入社員に、二週間どんな研修をしていたのかを尋ねた。
すると、新入社員の一人が「ある日、面白い研修がありました」と言う。
どんな研修だったかと聞いてみたところ、竹、草、紙などいろいろな材料がある中から、適
当な物を選んでチームごとにクッションを作り、その上に階段の踊り場から卵を落として割れ
ないようにするというものだった。
それを丸一日かけてやったというではないか。
私はすぐに人事部長を呼んで怒鳴りつけた。
「会場代、講師代など、一日いったいいくらコストがかかっていると思っているんだ。卵が割
れない実験だと! そんなことに丸一日使うなんて、とんでもない話だ」
こうしてフィリップスでは、翌年から集合研修がなくなったのである。というより、私がや
めさせたのだが……。
これはフィリップスに限ったことではなく、どの外資系企業でもだいたい事情は同じで、常
に本社から「あれも削れ、これも削れ」と言われているため、新入社員をじっくり育てている
余裕などないのだ。はっきり言って面倒見はすごく悪い。
だから、最初に就職するなら、絶対に日本の企業の方がいいのである。
卵が割れない実験研修、確かにありますね。
講師はきちんとねらいとゴールを説明したはずです。
しかし、受講者である新人クンは面白い研修としか、受けとめていなかったのですね。
怒られた人事部長には同情します。
そして、翌年仕事が来なくなった講師にでも、です。
『就職人に告ぐ』(山田修)プレジデント社
「就職人」に告ぐ―就職と人生を考える62の鉄則/プレジデント社

¥1,470
Amazon.co.jp
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それは外資系企業のコスト意識が、日本の企業に比べて非常に高いからだ。特に最近、新入
社員教育に手をかけない傾向が顕著になってきている。
実は、今から数年前、私がフィリップス・ライティングという外資系企業の社長に就任した
ばかりのころは、まだそれでも二週間の新入社員集合研修を行っていた(昔は1カ月ぐらぃの集
合研修を行っていたが……)。
ある時、私は研修を終えたばかりの新入社員に、二週間どんな研修をしていたのかを尋ねた。
すると、新入社員の一人が「ある日、面白い研修がありました」と言う。
どんな研修だったかと聞いてみたところ、竹、草、紙などいろいろな材料がある中から、適
当な物を選んでチームごとにクッションを作り、その上に階段の踊り場から卵を落として割れ
ないようにするというものだった。
それを丸一日かけてやったというではないか。
私はすぐに人事部長を呼んで怒鳴りつけた。
「会場代、講師代など、一日いったいいくらコストがかかっていると思っているんだ。卵が割
れない実験だと! そんなことに丸一日使うなんて、とんでもない話だ」
こうしてフィリップスでは、翌年から集合研修がなくなったのである。というより、私がや
めさせたのだが……。
これはフィリップスに限ったことではなく、どの外資系企業でもだいたい事情は同じで、常
に本社から「あれも削れ、これも削れ」と言われているため、新入社員をじっくり育てている
余裕などないのだ。はっきり言って面倒見はすごく悪い。
だから、最初に就職するなら、絶対に日本の企業の方がいいのである。
卵が割れない実験研修、確かにありますね。
講師はきちんとねらいとゴールを説明したはずです。
しかし、受講者である新人クンは面白い研修としか、受けとめていなかったのですね。
怒られた人事部長には同情します。
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