ギャングスターになりたい

小さな海賊ビッケというアニメーション見たことある人いますか？

私が小学生のころにやっていた番組ですが、今思うと善良な
漁民や他の島に乗り込んで略奪を行うとんでもない組織を
美化しているというやつだったな、と。
たまにMXTVなどで再放送しているのを見かけますが、
良い子のみんなに見せられないそんな事情が？！あってか
本当にひっそりやっている感じです。

陽気なギャングが地球を回すという一昔に大沢たかおや佐藤浩一で
有名になった映画の原作本を読みました。

夏休みだから脳を休めつつ、今話題の伊坂幸太郎を読むという
そんな思いで手に取った本です。この人は最近だと「重力ピエロ」
とか「魔王」とか「ゴールデンスランバー」ですね。

いやーとにかく面白かった。物語の疾走感がすごい。
出てくる登場人物の個性や身につけている特殊な能力なんかは
本当にそれぞれの持ち味を引き立たせている感じです。
人の嘘がわかる成瀬、演説を始めたら止まらない響野、正確な
体内時計を持つ雪子、スリのうまい久遠。
ギャングというどちらかといえば”悪党”ともいえる後ろめたさよりも
ちょっとしたヒーローものですね。

これに合わせてDVDも見ましたが、小説と同じ（一部端折ってますが）
部分は最初の30分だけ。あっと驚く映画だけの結末もあって最高に
アゲアゲ（って古い？）な気分になれます。

もし臆面もなく一言決めセリフを言わせてもらえるなら
「ロマンはどこだ？」
で決まりでしょう。映画も1時間30分と短いのがGOOD!

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)/伊坂 幸太郎

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