こんにちは
いつの間にか・・・時間はながれて・・・
5がつも残りすくなく・・・
ここ三日間は・・・真夏をかんじて・・・
気候の変動が激しく・・・
木々の緑もまして・・・花たちも今五月が色あでやかに・・・
ここ草津川の上流水源である湖南アルプスの自然休養林(治山の森)に
家から車で10分も走るとつきます。600mと低いやまですが・・・春と秋は
沢山の人が登ります。大きいキャンプ場が2か所あり子供たちが団体で
おとずれます。
駐車場からこの道を5分くらい歩くと堰堤につきます。道の右側に第一
キャンプ場があります。林のなかでつつじがさいて・・・
これが「オランダ堰堤」です。明治11年~(1878)オランダ人ヨハネス・デレーケ
により作られた日本最古の堰堤だそうです。何故堰堤を作るに至ったのか・・・
今から1300年前から始まります。当時この山には杉やヒノキの大木が茂って
いたそうですが710年平城京・752年東大寺建立で全ての大木を伐採したと・・・
ところがこの地は花崗岩で雨が降る度に土砂が流出して草津川に土砂が堆積
川底がだんだん高くなり川底が民家の天井より高くなってしまった。そして水害
が発生しそのたびに人力で(モッコやバケツで)両側の堤防に盛り上げ、その
繰り返しで川底はどんどん高くなり宝永5年(1708~くらいから大きな水害が
発生し最もひどい水害が1802-6-29草津宿の上流の堤防がてっかいして
流出家300戸、流亡者100人以上がでた。明治になって草津川の上流の治山
治水が話題になり明治6年淀川水源砂防法が出され堰堤を作るに至る・・・
堰堤の横にデレーケの銅像が・・・
平成16年に土木遺産に設定された・・・
堰堤の下ではキャンの人で賑わって・・・
堰堤は土砂で埋まっていて、川に沿ってクマササが茂っていました。
少し上ると新しい堰堤が・・・3か所あります。これは4月に花見にきたときの写真・・・
この堰堤を過ぎる川幅は狭くなり・・・川に沿って上ります。清流には魚が沢山いました。
水の落差で岩に大きな穴ができて・・・
少し上ると川は二手に分かれて・・・右に進むと”逆さ観音があるので紹介します。
何故逆さになったのか・・・この山は岩が多くあり石仏が5か所もあります。そして
733年聖武天皇の勅願により良弁が開基した金勝寺に通じる道でもあります。
堰堤を作るとき石が不足、観音様を彫った岩の一部を採掘して使用したとのこと
その後バランスを具ずし逆さになった。元の姿に戻す意見もあったそうですが・・・
このままの方が仏意にかなうと言うことで”逆さ観音”と呼ばれ地元の人に敬われ
ています。
これが”逆さ観音”です・・・畳3畳ぐらいか・・・
石仏の横にはコケで覆われた大木が静かに大空に向かって・・・
石仏をあとに元の標識まで下り左の天狗岩線へむかいキャンプ場で食事を・・・
林に囲まれてかなり涼しくて・・・
木陰につつじがさいて・・・
林の間から・・・五月晴れの空が・・・
川沿いの花たちを散策して・・・
シダも新しい芽を伸ばして・・・
向こうに見える天狗岩を後に今日は家路に・・・
心地よい一日がおわりを・・・五月のささやかな思い出が一つ・・・