最近はとにかく読書してますね~
もともと本はあまり読まない(?)んですが、
やはり大学生活を充実させるためには読書をしなきゃいけないなーっていう半ば義務感のようなものが湧き出てきている。。
ということでオススメの作品を1つ紹介します。ネタバレはしないのでご安心を。
貴志祐介『悪の教典』(文春文庫)

この作品を映画のCMで見たという方もいらっしゃると思います。僕は映画の方も見たのですが、この作品に関しては、原作の完全勝利ですね。単純に映画が劣っていたというよりは、この作品の内容を、映画という約2時間の枠内に収めることができなかったという方が正しいでしょう。映画の方は、有名な三池崇史監督のもとで作成されましたが、主人公以外の描写が驚くべきほど切り捨てられ非常にペラペラな感じがしました。とくに原作を読んだあとに観にいったので、非常に残念でしたね。もっとも、前篇・後編のような二部構成で無いとわかった時点で、あまり期待はしていませんでしたが……。「○○待望の映画/実写化!!」っていうものは、大概原作を消化/昇華しきれていないものが多い気がするんですよね~。おっと、映画版のdisりはこの辺にしておきましょう(笑)
原作は素晴らしいです。映画だけ見て、「何だこのグロ作品は」と失望した方でも原作には満足するだろうと思います。
舞台はとある私立高校。教師、生徒、保護者など……様々な方面から噴出する問題を次々と解決していく一人の男性英語教師。そのルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん教師からも絶大な信頼と支持を得る彼は、まさに「完璧な」教師であった。しかし、彼が担任を持つクラスのもとでは、あまりにも「完璧すぎる」彼を疑問視する生徒が数名でてきていた。彼――蓮実聖司と、個性あふれる生徒・教師たちの精緻な描写とともに物語が進むにつれ、徐々に明らかになっていく彼の恐ろしき正体とは……。
という感じですね。ネタバレを最小限に抑えるとこうなります(笑)
実は文庫本の裏表紙に「恐ろしき正体」の答えが書いてあるのですが、見ないで読み進めたほうがより楽しめると思います。できれば、ネット等の情報も一切無い状態で読むことをオススメします。もちろんそれを知っていても十二分に楽しめます。本当におもしろいのはその正体が分かってからですからね。
どうでしょう、興味湧きましたか?
ぜひ一読してみてください。
あなたもきっと蓮実聖司に魅了されます……
では。