11月に人生初のオペラを新国立劇場で観劇してきました。

 

 

 

 

『ウィリアム・テル』

 

 

原語(フランス語)で全編通して上演されるのは今回が日本初だそうで。

何故素人には敷居が高すぎる公演を観に行ったかというと、これに応募して当選したからです。

 

令和6年度(第79回)文化庁芸術祭主催公演の無料モニターを募集します

 

第三希望まで応募できて、当たった公演がオペラでした。

(民俗芸能公演が東京か大阪だったら絶対応募してた)

 

チケット届いてびっくり。

1階S席前方ブロック、買ったら31,900円の席がご用意された……。

え、上演時間4時間35分!?そんな長いの!?

日程と場所、こういう機会でもなければ足を運ばなそうという中から選んだので、チケット届くまで知らなかった……。  

ちゃんと調べてから応募しないといけませんね。

 

 

 

【客層】
老紳士率が高かった(笑)
見えた範囲では前方センブロはほとんどがジャケット着用のおじさま方で。
女性客もたくさんいるんですが、男性客の比率は今年観劇した中では最も高かった気がします。
平日14時開演だから一定年齢以上が多いだろうとは思ってましたが、こうも違うとは。
ジャンルが違うと客層って全然違うんだなぁというのを実感。
後述しますが、そりゃオペラ見に来る人の年齢層は高くなるよなぁと思いました。

驚いたのは女子高生2人(コスプレではない、と思う…)も見かけたこと。学校休みなんだろうか?

そうじゃなくても4時間超のオペラ観にくるの、すごい。

 

 


【幕間】
今回は2回あって、どちらも30分。
今までの観劇では10~20分休憩が多かったので30分は結構長く感じました。
4時間ぶっ通しで観てたら疲れますもんね。

 

1階席出てすぐのところをホワイエというそうで、飲食物の販売はホワイエでありました。

 


下手側に飲み物、中央が食べ物の特設カウンター。上手側は常設のカウンターで、そこでもコーヒーなどを販売。
ガラス張りのホワイエはテーブルも椅子もかなりの数があったし、飲み物だけなら池を囲むテラスで飲むのもよさそう。



元々幕間も席にいることが多く(だってロビー混んでるじゃん…)飲食物販売あっても買うことないんですが、今回は30分あったし次いつ来るかわからない劇場だし、とメニュー見てびっくり。
1杯600円のワインから2,000円のシャンパーニュまで、アルコールのメニューがやたら充実してる。
もちろんコーヒーやミネラルウォーター等のソフトドリンクもある
食べ物もなんだかおしゃれ。
メゾンカイザーみたいな堅めのパンのサンドウィッチ(900円)、ハムの盛り合わせなど、アルコールに合わせる気満々じゃんっていうメニュー。 あのサイズのサンドウィッチは劇場内価格としては良心的なのでは
甘いものはミニカヌレ盛り合わせとミニカップケーキ(たしかどちらも700円)。
1回目の休憩が終わる頃にはほぼ売り切れてたけど、2回目にはちゃんと補充されてました。

 

せっかくなのでミニカップケーキを購入。

 

ちゃんとおいしかったです。クリームは多少食べづらかったですが(笑)。

グラスやお皿は柱の横とかに置いてあるトレイの上に返すようになってました。

カップケーキは容器は使い捨てでフォークは要返却だったのが地味に不便。トレイにフォークだけ置くことになるのでね。

 

 

 

【客席】

今回は全編フランス語(しかもオペラだから全部歌)なので、舞台の上手側・下手側それぞれに日本語と英語の字幕が出てました。

フランス語さっぱりなのでどんな場面か理解するために字幕必須だったんですが、ご用意された席が下手側の端のほうだったので字幕と舞台が同時に観られない。このへんは同じ国立の劇場でも能楽堂のほうがいいなぁと思いました。

※国立能楽堂は航空機の個人モニターのように、前の席の背もたれに埋め込まれた小さいモニターで字幕が観られ、オフにもできるのです。参考↓

 

 

座席の座り心地は、正直言ってあまりよくなかったです。わりと早いうちにおしりが痛くなってきた。

それから1階席なのに各席にエアウィーブの薄いクッションが置いてありました。クッションがある=深く座ったら視界がよろしくない席、だと思ってたんですが理由が違うみたいです。

 

 

幕間に2・3・4階にも行って各階の入口から舞台を見てみましたが、舞台のサイズを考えたら全体的に余裕のある造りなのかなと思いました。オリックス劇場に行ったからそう思うのかもしれない(笑)。

バルコニー席は10席未満で一区画、区画ごとに扉がついていてました(さすがに開けてみたりはしてない)。

舞台がほぼ見えないor全く見えない席=Z席というものが存在するそうで(今回の公演では1,650円)。

生の歌・生のオーケストラを聴くためだけにオペラに来る、贅沢ですよね。

 

 

 

【演目】

オペラ初見の人間には何も語れませんが、舞台装置や衣装がとても現代的だなと思いました。

公式の動画があったので貼っておきます。

 

 

 

 

うまい言い方が思いつかないのですが、オペラのイメージってこういう感じだったから、皮のコートが衣装なんだぁって意外でした。

 

それからこの曲知ってる!となったのはこの曲。誰も一度は聴いたことあるのでは。

(他オーケストラの演奏です)

 

 

観劇した日はギヨーム・テル(ウィリアム・テル)役のゲジム・ミシュケタさんは体調が悪かったそう。

開演前に「体調悪いけど頑張るので温かく見守って」(ニュアンス)とアナウンスがあったのには驚きました。

(観劇時点ですでに自担は体調が思わしくなかったので他人事とは思えなかった…)

 

 

 

【おわりに】

チケット代、上演時間を思うとひょいっと気軽にはいかないなぁと思いました。

歌舞伎みたいに一幕見席があるわけじゃないですし。

アルコールがあれだけ充実してると対象はやはりそれなりの年齢の大人向けなのかと思ったり。

 

新国立劇場で上演されるオペラは大体3時間前後のものが多いようなので、初オペラが4時間半でよかったのかわかりませんが得難い体験であったことは間違いないです。

文化庁芸術祭のモニター、来年もまた応募すると思います。

 

 

 

 

 

 

2024年に観劇した劇場と客席数↓
 国立能楽堂 591
 シアタークリエ 609
 新国立劇場 1,030
 Brillia HALL 1,248
 日本青年館 1,249
 東京国際フォーラムホールC 1,502
 帝国劇場 1,826
 オリックス劇場 2,400