お久しぶりです。今回は、前回の「令和6年度石川県警察視閲式(前編)」の続きになります。

前回の前編をご覧になってない方はぜひご覧ください↓

 

 

 

  車両行進の続き

前回の続きからになります。

 

移動交番車に続いて現れたのは機動隊のレスキュー車。見た目は消防の救助工作車に似ていて、用途も大体同じでおもに救助活動に用いられます。警察のレスキューチームである、広域緊急援助隊も兼任しています。

 

グリル上部と後部ドアの側面には、は県警機動隊のシンボルである加賀獅子のステッカーが貼られています。偶然ですが、ナンバーが118(海保の緊急通報用電話番号の数字)になっているのがまたいいですね。

 

そして同じく機動隊のパジェロの災害活動用高床バン型車。この車両も広域緊急援助隊を兼任しています。用途は配備名目の通り、おもに災害時に運用される車両です。

 

長年の運用と降雪等の影響もあり、錆が少し目立ちますが非常に状態は良い方だと思います。毎度入念な手入れがされている証拠ですね。赤色灯の後部にある高い土台がついたサーチライトが特徴的ですね。

 

続いても同じく機動隊で広域緊急援助隊を兼任している車両です。投光車と言い、運用時にはルーフに格納されている柱が2m近く伸び、高所からかなり強いライトを照らすことができる車両です。

 

おもに災害時の救助、捜索活動現場に用いられますが、立てこもりやデモなどの事件でも運用している都道府県警もあります。

 

続いてはは、警察庁の地方機関である中部管区警察局の車両です。このエルグラは応急通信対策車で、石川県情報通信部の機動警察通信隊に所属しています。

 

ルーフにはパラボアンテナなどの通信機器が搭載されています。用途は衛星通信を駆使し現場の映像などを本部に送信するための車両です。災害現場や警備現場、事件事故現場でも運用されることもあります。

 

パラボアンテナを展開するとこのようになります。「警察」と大きく表記されているのが特徴的ですね。

 

パラボアンテナの後ろの通信機器は起動すると上昇します。

 

続いては県警機動隊のエルガミオの大型輸送車。護送車と思われがちですが、別物です。おもに警察官や資材の輸送等に運用されます。

 

  部隊点検

部隊行進、車両行進が終わり、式典が始まりました。

 

今年度の視閲式で一番驚いたのはこの車両が参加したことです。この130系クラウンは、元愛知県警の儀礼用オープンカーで、退役後は小松市にある日本自動車博物館に寄贈されました。今年度の視閲式では、就任したばかりの大嶌正洋警察本部長が乗車し、各部隊を点検されました。

 

フロントガラスの枠の上にはハロゲン灯がついています。バンパー下部には、オートカバーのハロゲン灯がついています。動いているところを見る機会はそうそう無いと思うので、撮影できて良かったです。

 

オープンカーなので運用時にはこのようにルーフをリアシート後部に収納しています。さらにトランクにはTLアンテナを2つ装備していますね。なかなかかっこいいです。

 

  ​後書き

このあとは車両展示が行われました。普段は見ることができない、大型輸送車の車内に入ったり、現場指揮官車の台に登ったりすることもでき、とても良い機会でした。今年度の視閲式は、能登半島の地震もあって延期されましたが、無事開催されて本当に良かったです。昨年度はなかった、日本自動車博物館の儀礼用オープンカーも見ることができました。関係者、警察官の皆様、お疲れ様でした、そしてありがとうございました。これからのご活躍も応援しております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。では、また次回お会いしましょう。