こんにちは。
桜が八分咲きの北関東。めっきり陽がのびて、寒さ和らぐ四月の良日。ですが、安心したのもつかの間、春の天気はとても不安定。今朝は気落ちよく晴れていたのに、午後は淡墨をはいたような空に…。

村上春樹氏の『納屋を焼く』の映画化を記念して、NHKでショート仕立てのドラマを放送してましたね。皆さん、ご覧になりましたか?
とても秀逸な仕上がりとなっていて、半ば、映画を観る気が起きない(笑)ほどの満足感でしたが…、これって8K放送で見た方、いらっしゃるかな?こう、秀作を持って来られると、なぜか新規のテレビが欲しくなる?
とまれ、私としては、このイ.チャンドン監督のバーニング以降、NHKに魅せられ続けております。ドラマだけでなく、特集番組も、朝ドラだって大好き。


つい最近は、“浮世の画家”が絶品でした。原作はカズオ.イシグロ氏。そして主演俳優は渡辺謙でした。私は大河の…、独眼竜政宗の渡辺謙さんをリアルタイムで観ています。確か、あの時、豊臣秀吉を演じたのは勝新太郎さんであったはず。懐かしい。今まで、渡辺謙という俳優に縁遠かった私も、この作品を通じてとても近しく思えるようになりました。
以前の…、といっても既に何十年も前の作品です。大河ドラマのなかでは、なんて熱い演技の人だろうと、子供ながらに眉を寄せる時もしばしばあったように思います。それが個性なのだろうけれど…、なんと、浮世の画家での小野役の渡辺謙さんは、その題名の通り“浮世の画家”をさらっと演じており、濃厚でありつつ、舌触りは軽妙で…、なんとも言えぬ味わいが漂うドラマでした。

私の桜(実家の桜)は、巨木となってしまい、切る羽目に。もう、無いから御近所の桜で我慢。
桜川。木曜日の早朝、撮影。河川敷の桜も風情があります。

ある一つの時代の空間を描いたといったら、それも当たっているかもしれません。
一つの時代ーー、とある、熱狂時代を覚悟を持って生き抜いた人々の"その後"の物語り。
戦時中、画家の小野が抱いた信念というものが、戦後、どうも違っていたのだと気付かされながらも、それを受け入れるまでには長い年月を要した。耐え難き記憶の蓋を固く閉じた小野が、自らを顧みる時…、視聴者の私までもが震え、慄き、深い悲しみに襲われる。
時代の変化に感応出来ない、ある画家の物語。それこそが"浮世の画家"ーー。

日本の美と戦時中の禁断を掘り下げた葛藤と苦悩のドラマ。しかし、小野は救いを見出す。それも自身の力で…。
カズオ.イシグロの長編小説だということですが、図書館では、4人の予約待ち。購入したほうがいいかなぁ?と、思案中です。

2019.4.5