こんにちは!puffです。
昨夜も夢を見ました。前回も忘れないうちに書かなければと焦りましたが……、今回はそうでもない。何故だろう。それは以前見た夢の続きのようなものだから……。懐かしさと共に、新たな面白さもあるので記念に書いておこうと思います。


早い時刻に三時間だけ眠る。
ふと目を覚ますとリビングが騒がしい。
コップを破ったらしい。
特に大事なものもナシ、切子細工やらベネチアングラスなどの高価なものもない我が家。下の娘がずいぶん済まなそうに謝罪している。私は寝室でそれらの一連を感じつつ、身体は一向に思うようにならなかった。四肢の痺れを感じながらも寝返りをうち、身体の目覚めを待つのだった。
45歳になって思うことですが、昔の柔軟であった自分はこうじゃなかったという哀しい現実。つい寝てしまっても起きるのが苦じゃない昔は、まず夜更かしに期待を持ち、夜を第二の生活のように楽しんでいたふしがある。
今は全くこれが無い。朝早く起きて、活動が活発になるのは7時半ぐらいから。日中はマイペースに仕事をこなし、趣味にも時間を割いて、夜はとにかく貪るように寝てしまう。眠ることが欲望となるなんて……、若い時の私には考えられないことでもありました。
私はよく夢を見ると前回のブログにも明らかにしましたが、実は夜に期待していた頃の自分は、より多くの夢を見ていたように思います。
浅い睡眠と深い睡眠の抑揚の中で、ぼんやりとした、淡い夢を見る。現在は貪るように睡眠し、気づけばあっという間の朝、こういったことが圧倒的に多く、夢など頻繁には見ないのですが……。
しかしです。いったん夢の扉が開けば、鮮やかな色彩は勿論、鮮度が違う、中での会話も明瞭だったりする。
以前の夢は起床と共に砂が崩れるように忘却してしまうことが多かったーー、こうして書き留める余裕もなかったくらいに素早く。
脳科学の見地からいえば、私の主観などはまったくの間違い、お門違いであるだろう。しかし、人間というのは、そこに重点を絞ると無意識に、そこから何かを吸収しよう、得ようと思うようだ。それもできるだけ多くのものを貪婪に。
歳をとって、夜の睡眠にのめり込むようになった私の脳は、着実に変化を遂げている。そして昨夜ほど、面白い反応を示したことはかつて無かった。

●謎の少年K


意味深!少年Kだって。
夢の中に現れた少年に、いきなり私が“K”と名前を呼んだ……。私はこのKなる少年と、“二度会っている”と言う前提のもとに会話しており、その内容の濃ゆいこと、濃ゆいこと。
明らかに知り合いだが、どこで会ったかなぁ……、ちょっと分からない。
《夢の中だよね》
Kがあっさり断言してしまう。
《そうだっけ?》
《いっぱい遊んだじゃない、昔。酷いなぁ……》

(ムカシ?)
とにかく、夢の中とは疑問だらけ。
しかし深追いしないで進行するのが夢……。
Kは見るからに15歳ぐらいの年齢で、大きな瞳が印象的で髪の毛は長く、まるで女の子のようです。
要するに中性的な少年だということ。服装は白っぽい半袖のTシャツに黒っぽいズボンを身につけている。
《実は僕、会いたい人がいるんだけどね。今から会いに行くの……、一緒に行こうよ。前、話したじゃない?》
こんな問わず語りをKは私にしたのでした。
《時間かかる?》
《久保さんが上手くやるよ》
(久保さんという痩せた男の人が私に振り返り、お辞儀をする。が、全く知らない人である。)
久保さんは見ず知らずの人でありますが、手にハンドルを持っている。(気がした。)
《今から海の底にいきますが……、貴女、大丈夫ですか?》
久保さんはよく見ると魚に似ている。目が離れていてのっぺりした魚顔だからか。
《息つぎが……》周囲はなんだか水の底のように薄暗い。Kは私を見て笑っていた。
《もう海なんだってば。大丈夫だよ……、》
《海の底に会いたい人がいるっていうのは、まさか……、》
《悪いけど勢揃いだよ。びっくりするよ。〇〇(私の名前)はさ、ずっと海に来ないじゃないか。だからみんな会いたがってる……、》
久保さんが魚眼のような飛び出た目で私をじっと見ている。
《久保さん……、》
《……アンタ!信じてないな!!!オレを魚って思ったんだろう?!え?!嫌な女だなぁ。すぐに疑りやがって!!!おい、K、何だってこんな女を底に連れて行こうっていうんだよ!》
俺は反対だ!久保さんは大反対。
しかしKは、半ば久保さんを無視していた。私の右腕と、脇腹から顔を出してにこにこと笑っている。ちょっとホラー的ですが、私はというとそう怖くない。
《このまま遊んで終わってもいいんだけどね……》
《底に行きたいんでしょう?》
私ももう、なんだかどうでも良くなっている。思わずにやけてしまった。底にいる誰かと、会って見るのも悪くない。
《底。……行こうよ。今日こそ……、》
《うーーーん》
私は行くべきか行かざるべきかを随分と悩んだ。
半魚人の久保さんは顔を真っ赤にし、完全に怒り心頭。何故かというと、私の優柔不断に痺れを切らしたようだった。
少年Kはもうゆったりと、まったりと。
右に出没したかと思うと、今度は左に。可愛かったなぁ、まとわりつくようで、いやらしさは微塵もなかった。なんだろう、高貴な妖精が下賎な従者を連れて私を何処かへ誘いに来たみたいだった。
《ーー また来るね。》
Kの顔が若干曇る。可哀想だったかな、私は咄嗟にこう思った。
《決めた!久保さん、私行きます》
私がこう答えるものの、久保さんはもう何を言っているのか分からない、言葉は不明瞭だし、ギャーギャー言いながら黒く窄んで行きました。少年は微笑みながら、バイバイ、と私に手を振り、私はというと段々と目が覚めてしまう。案の定、身体はぐったり、仰向けでしたね。

(底って何処?)

夢から醒めた私の感想はこれでした。
考えたらあの世とこの世の結界にでもいこうと誘われたのか。しかしKは確かに知っている。必ず一度はあったことのある少年だが、それが誰だという確証はないのだ。多分、以前見た数ある夢のなかで出会った少年なのではと考えられる。
不思議。
だけどね、久保さんはきっと魚だったと思う。最後はなにを言っているのか、言語がとても怪しかった。
そしてなんだか頭が痛い。今日は全く、薬が効かないようだ。

2018.5.21