名前は"正雪"だそうです。綺麗✨

こんにちは!puffです。
今更なんですが、ゴールデンウィークって、結構長い休みなんだね。
今まで、しゃにむに仕事ばかりを主軸に置いていたけど、なんだか虚しいことが続いたりして、ちょっとばかし小休止。趣味の読書は滞りなく継続、日記のような書き物もこれも継続。しかし、どちらも終盤になって楽しくなったみたい。
いわゆる閉塞感とか、焦燥とか、まぎれもない悲壮感とか、こうした感情を持て余すことはよくあるんですが、とにかく自分の心の中の混沌(まぁ、カオス?)としたものと、どう向き合うかっていうのを考えつつ、たまには殻に閉じこもったりして考えてみるのもいいかなぁなんて思いながら、心を(自分のね)優しく撫ぜるような日々を送りました。

映画はお休みしてほとんど読書。
よく写経なんかするといいと言いますね?
なんでも没頭することがいいかも知れない。そうすると違う方面から閃きがあったり、湧いたり飛び跳ねたり、友人が登場して、いい加減にかき混ぜてもくれる。これは本当に嬉しい。
私には世代を超えた友情がいくつかある。数は本当に少ないけれど。

『……つまんない。』
こう言っちゃう辺りが笑えるけどね。
もう、この呟きに対し、異様な反応を示す人は、自然離れていく。
悪友は、当然そうだと言わんばかりに頷くか、若しくはゴメンね、などという。
『楽しくできないってなぁ……、』
意外にも、卑屈な返事は好みだったりするのだ。結構、楽しい。
『ほぅ……、』私は眉を寄せ、なるほどな。なら楽しくできないのか、などと注文し、相手を困惑させて楽しむのだった。
あとはこんな答えも多い。
『俺もだよ。なんとかしてくれヨゥ。◯◯※旧姓で呼ばれる。』とこうなる。
つまらないのは一緒なんだと、楽しみは探さねば始まらないなどと諭される。
そして、些細なことで突っ込まれて、大笑いして和んで別れる。
実に単純明快なやりとりに終始はするが、その中には深い話もありの……、けっこう私も我慢しないから、傷ついていないかなぁ?なんて思うけど、いつの間にか忘れちゃうんだよね。
互いに凹凸の関係ではあるんですが、長く継続する鍵は……、なんだろうねぇ。互いの核が一緒だからなぁ。これって趣味が合うレベルっていうのと絶対的に違うんですよね。
男女の性を超えて、人間同士で付き合える関係っていうのかなぁ、大事にしたいと思う。

●図書館の古書市での出会いがまた楽しい
開いた瞬間から劣化する。大切に読まないと。

毎年恒例の古書市。図書館の前庭で開催されるので、出店料は格安の500円くらいかな。食べ物屋さんも出店していて、アットホームな感じ。
すると、初顔の古書屋さんが。
しかし、書籍を主としてはいないみたい。名刺をいただいたが、和洋アンティーク専門、だそうな。木箱の中から数冊選り、探すこと数十分、“風俗奇譚”を発見。
『……カストリ雑誌だね?』
地方のこんな場所で、カストリが手に入るとは思わなんだ。勿論、袋とじですが、私も私で風俗奇譚は初めてであった。
私と、オシャレ系な若者が一冊ずつ手に持っていて、『在庫はこれ限り。』親父が断言する。
『買う?それ。』
年の功でズバリ聞いてしまう私だが、青年は目を丸くして、こっくりと頷いた。
『買ったほうがいいですかね……、』
『……。』
青年は、私のきつめの口調に何かを感じたらしい。それは私が、鳥瞰めいた風の眼差しで、横柄な態度であったに他ならない。
いわゆる、"他人の横暴さに押された青年が、購入を躊躇いだしたのかもしれなかった。"
いかんなぁ、puffは欲しいものを目にすると、なんだか毟り取りたくなるのだ。
だけど、古書市とはこんなもの。
欲しいものはみんなが欲しい。ちょっとした強引さが必要なのが即売会の良さでもある。
ここでかなりの時間、微妙な空気が流れる。
親父は別客に夢中で語り始め、この瞬間を共有するのは青年と私、二人だけであった。
しかもオシャレ系……、いやぁ、別にいいけどさ。大丈夫かなぁ、これ読んでも、私はこう言いたい。かなりの昭和オタクレベルじゃないと、この冊子自体が無駄になっちゃうかもしれないよ?なんて、思ってしまう。
“表紙で選んでない?”こう言えば、青年は慄き、奇譚を手放すのぢゃないか、私は不埒にこう思い、青年の洒落た帽子やら、肩に掛けたトートバックを意地悪く見つめたのだった。
『……あのぅ、なかみって読んだことありますか?』
おずおずと、こうきた。
なんだか可哀想になっちゃって、
『うん……、あのね、興味があったら買ったほうがいいよ。雑誌は特に出ないしね。』
なんだか買わせないようにするのが罪みたいな、……歳下をいじめる気はないしね?
『買いなよ!』こう言ってみる。

消耗品に近い雑誌の類は市場に出れば高値ではあるが、存在自体が貴重であり、時代風俗を感じる唯一の手立てでもあるのだ。
それも、こういったカストリ、風俗奇談は図書館なんて場所には無い。好事家がジャズ喫茶かなんかをやってて、店の隅に飾っておいたりする。
風奇(風俗奇譚)は薔薇族の前身ともいわれており、先駆けのようなそんざいであった……、のだが、なかみはそんなに秀逸じゃない。特に前半の海外小説の翻訳にはうんざり。安っぽいSM小説が列挙されていて、どれもこれも面白くない。
後半は殆どが同性愛関連の小説、写真、ですが、こちらのほうがまだまとも。書き手も日本人、海外物は皆無だった。
手探り状態だったのかも……。
あとは女装家の方々のルポ、これも面白かったけど、ページの片隅に広告が載るんですが、この文句がまた良い。
“男子同好の店”
“ぼくたち、働く若者が力を合わせて可愛い小さなお店を出しました。どうぞ皆さま、お気軽にお立ち寄りください……”などなど。
この小さなお店がどうなったか気になるんだけど……。
共同出資のお店かな?結構、真剣な思いが伝わる文章です。ありのままっていいね。こう言う気持ちって大事だよね。
そして、雑誌の中で一番、興味深く読んだのは“読者サロン”……、生の声がムンムンと詰まったこの感じ〜〜〜。私は80年代の漫画雑誌リボンや、なかよしを思い出し、みんなのお便りのページが急に懐かしくなりました。
ページの上段、下段の隙間に“文通募集”なんてあったなぁ。確か住所を入れるんじゃなかったっけ?!この頃は、個人情報とかいったいどうなっているのだろうと、今では考えられないくらい。
かく言う私も、リボンかなかよしに載せて文通したお友達がいました。
いまでも耳に残るお友達の声。元気にしているかなぁ?
特に目立ったのが、友達が欲しい、自分の弟になって欲しい、お兄さん募集。などなど。女性の投稿が極端に少ないのは時勢なのかしら……。
丹念に読みながらふと、こんな年月を経て私に読まれてしまうのってのもねぇ、などと考えてしまふ。

さてさて。
『買います!』
青年は元気良く、潔くお金を払った。静かに頷き、私もお金を払った。青年はちょっぴり興味深く私の手元を見ていたが、『ありがとー。』私は手を振りながら速攻で帰宅 ーー。
なんとなく名残惜しいような雰囲気があった。親父も青年も、そそくさと帰る私の意図が分からず、ぽかんとして見てる。分かるけどね?買ったら一目散、開いて読みたいんだよ。
ダッシュ!!!

2018.5.6