こんにちは。puffです。おねがいウインク
今日もとっても穏やかな日……、春の良き日に、テクテクと歩く私。
離れて暮らす父が通う眼科に付き添う為に……、実はこの日もあっさりと済むはずだったのに、何故か目におできができてるんだって。ものもらいは急性の腫物だそうです。痒みがあったり痛みがあったりするらしい。しかし、首を振ってないと答える父。
そして急遽切開手術……、車も乗れないらしいし、その日は迎えに来てもらうことに。
食事もしようかって話だったけど、それも遮られ帰っていった……、そしてまた木曜日も眼科へと向かう。
今日こそは一人でランチしようかと駅のレストランでウロウロしていたら……、そうだ、あれを買ってこれを買って、用事を思い出して歩く私。そうこうしていたら山もりの荷物になってしまい。すごすごと無言で帰宅したのでした。
図書館にも立ち寄り、一冊借りてしまう。買うんだろうな……、淡い期待に北叟笑む私はちょっぴり怖い。
借りた本は“夜の支度”三島由紀夫短編全集です。この中にあるお目当ての小説は、“殉教”一度読んでみたいと思っていました。今進行中なのは“春の雪”……、これは四部作となっているうちの一作であります。
難しいことはさておき、書評も解説も確認せず、ただひたすら読んでおります。どっぷり浸かり込んで、何かが見えてくることを願って。

⚫️ユリゴゴロ(熊澤尚人監督)

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殺人犯の独白を、映像交えて直に聞くようで……、のっけからたじろいだ私。これは大変な物をレンタルしちゃったかなぁ、なんて思ってしまいましたが……。
“ユリゴコロ ”とは拠り所だそうですが、“みなさんにも拠り所ってありますか?”こう聞かれているようで思わず困ってしまう。
あんまり意識せずに毎日を過ごしていたかも。気持ちの良いことも、悪いことも一緒くたにしながらなんとか毎日を生きている。というか、折り合いをつけながら生きている私……、そして、日々、色んなものに愛情を抱き、たまに遣る瀬無くなり、つい些細なことで憎しみを抱く。(私の場合ですが。)
拠り所とは“頼るところ”“支えとなるもの”だそうですが、私にとって拠り所とは自分の最も近くにいる隣人であり、愛する人達と育む愛、家内……でしょう。これ以外に何ものもなく、代え難いのが実情 ーーー。

吉高由里子扮する美紗子の、1冊のノートから始まる物語。(原作では4冊)これを息子が偶然読んでしまうという宿命に慄き、ある日、突然重なり合うパーツの数々に目が離せなくなりました。
そして、殺人を犯すまでの緻密な経緯(ゆくたて)と、彼女の成長記録、彼女が罪を犯すに際して懐く昂りや快感の数々……、なんだかつい、一冊を思い出した。ベルナノスの小説で、悪魔の陽の下に、というものがありますが、(作中主人公は二人)内面に悪魔を宿しているジェルメールという悪女。悪事を犯すことで自由になると信じた彼女が見出したのは、つまるところ完全なる空虚であったということ。
悪が恐ろしいほどの歓びを含んでいても、実はその喜びが自分のものでもなんでもなかった、ただ、内包する悪に躍らされていたと知った時の感覚は、空虚そのものであったという。
欠落を知った人間が生きる歓びを知るためには……、人と人との間に何が必要なのかを知ることなんじゃないだろうか。
まずは"人間"という文字をもう一度、書いて飲み込む必要がある。何故かそんなことが思い浮かび、今一度周りを見つめ、煩瑣な糸で結びつく心と人とを見渡してみる。


吉高由里子の自然な演技が胸を打ち、夫役の松村ケンイチに、だんだん惹かれてしまう。
浄め合うように二人が抱き合い、身体を重ねるシーンに深い感動を覚えた。
“容赦ないアナタの優しさ“ーーー、美紗子の表現は女性らしく真摯である。身体が温まるような結びつきとは、知らないより知ったほうが勿論いい。性のほとばしりは生に繋がる。心を温め合うのだと知る瞬間に、じわじわと、命と細胞のひしめく刹那が押し寄せるものだからだ。心と肉体の奥底とが堅固に結びついた時、美紗子の表情には笑顔が浮かぶ。
(この容赦ない優しさとは、美紗子が初めて知った拠り所、愛だということに他ならない。)
松山ケンイチが"君は罪びとなんだろう?"と問いかけるシーンがまたいい。
彼の声はいつも和むと感じていて……、俳優は台詞、口跡が良いに越したことなく断然趣が違ってくる。

2018.4.12