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夕方の桜。
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満開です👍


こんにちは!puffです。
春はなんでこんなに眠いのか……、不思議です。気づけば夜は就寝が10時、朝は早くて5時起き、しかし昼日中、ランチを食べると(どんなに小ランチにしても)強烈な眠気に襲われてしまう。
となると、実に二食の生活が充実しているという結果に。しかし、看護師を目指し奮闘している娘には注意を受け……
朝食べて、昼を全く抜き、夜食べると急激に血糖値、血圧の上昇が考えられ、
『頭が痛いかも……、』
『身体に悪いよ。』
となりましたが……、しかし眠くて仕方ない。
そして気付けば2キロも減っている。若干、身体は軽いようだ。

⚫️午後の曳航/三島由紀夫

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読書した本の中でも特に読後感がずっしりと重たく、心にのしかかる本……、という。
少年たちの夏と冬。二章に分れた内容で、思春期真っ盛りの登(のぼる)が抱く、少年独特の残酷な世界観ーー、そして子供の持つ透徹した目が捉える清き世界を侵す大人達への復讐にも似た、行動への発条(バネ)……、などなど。
相変わらず引き込まれる内容で、あっという間に一読してしまいました。
映画もあるということで観るのが楽しみではありますが、この三島由紀夫ならではの、巧緻な文章があるからこそ、少年達が想像する大人が踏み込めぬ領域ともいうべき"パラダイス"が生きて、侵された後の腐蝕された荒れ野が生きるという……。しかし、かなり重厚な内容であり、読み飛ばしたい部分もちらほら。

映画にもなっている。↓それも海外作品……凄い。
https://youtu.be/GdY59uZ9Ggg
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こうした内容に親しみ、読み進めて行くと否応なしに、自分の子供時代を思い出す。
何でも可能になると信じていたあの幼き頃、思う様に生き、想像(創造)した頃が懐かしい。
私は病弱な子供で、一日思い切り遊ぶと必ず、次の日には熱を出した。眉間に青い静脈を浮かしながら、眉をひそめながら寝ていると、母は不味いお粥を作って寝床に持ってくる。
自分の母親が料理が下手だという事実を知ることこそ悲しいことはない。
気の使えぬ私(当然ながら)はベーっと吐き出し、ムッとしたまま黙りこくって布団をかぶってしまう。すると、怒る母は夜まで私に食事を与えなかった。
とまぁ、母としては気が気ではなく、線が細く神経質な彼女は身も細る思いで戸口に立っては、行きつ戻りつ覗いているのだが……、私は彼女を絶対に許さず、唇を結んだまま、氷枕の、ぷかぷかという氷が溶け出した音を聞きながら、微睡んで寝てしまうのだった。
すると父親が夜中帰ってきて、そっと、寝間着を脱がして全身、着替えさせてくれる。
半ば本当は起きているのに、寝た振りをすることで気味良くなる私……、これは父に対しての甘えというよりも、子供の役割とはこれかもしれないという、甘味で強かな恫喝のようなものであり、許してやっているのだという子供独特の倨傲、これがふんだんにあったものだ。
子供時代を振り返ると懐かしさと羞恥でいっぱいに。しかし甘酸っぱい。こうした気難しさは12歳あたりまで続き、あとは不意になりを潜めるのだった。

今は?
なんだかそんなものは奥底に深く深くしまってしまい、時に取り出して、抽斗にしまうような……、そんな感じであります。

2018.3.29