今年も残り少なくなりました。こんな時期になって今さらですが、今年は昭和で換算すると、ちょうど100年にあたる年でした。

 

昭和100年。ふと、これを人の一生に重ねてみたくなりました。生まれてから20歳くらいまでの未熟な時代に昭和は戦争を経験します。その後、昭和30年、40年代には、働き盛りの30代、40代にあたる高度経済成長期を迎えます。

 

やがて還暦を過ぎた60年代に昭和は幕を閉じ、時代は平成、そして令和へと移っていきます。バブルが弾けてからの長い時間、昭和60年代後半から昭和90年代にあたる現在までは、大きな経済成長のない、いわゆる「失われた○○年」と呼ばれる時代です。人に例えるなら、60歳代後半から100歳までを、静かに生きてきた高齢期のようにも思えます。

 

20歳までに戦争を経験し、30代、40代で目覚ましい成長を遂げ、そして晩年は、派手さはないものの、長く続く時間を生きる。こうしてみると、「昭和」という時代は、年齢に応じた出来事を重ねてきた、不思議なほど人間的な存在のようにも感じられます。

 

「昭和」さん、「昭和」君。昭和40年代生まれの自分が親しみを込めてそう呼ぶのは生意気かもしれません。それでも、自分が生まれる前よりも、生まれた後の昭和のほうが長いと気づいた時、あらためて時の流れの不思議さに驚かされます。

 

来年からは昭和は100年を超えていきます。もちろん、100歳を超えて元気に活躍されている方も少なくありませんが、昭和という時代は、これから少しずつ、人格と重ね合わせて語られる存在から離れていくのかもしれません。

 

平成、令和生まれの方から見たら、単なる老人の繰り言。それでも昭和生まれの自分にとって、やはり昭和には特別の思いが。昭和100年が終わろうとしている今だからこそ、どうしても書き留めておきたくなりました。

 

まもなく101年目の新たな段階へ。皆様、どうぞ佳い年をお迎えください。