ここからの続きです。1970年代から発達障害が日本に広まったものの世の中に知れ渡ることはまだまだ少なかった時代。私は家庭内のゴタゴタが性格にとても影響している子でした。今で言う鬱。その当時小児鬱なんてものはなかったけど心配してよく気にかけてくれていた地区のお母さん(看護師さん)が子供で鬱って聞いたことないねって他の保護者さんと心配してくれて話していたのを今でもよく覚えています。だけど当時9歳くらいの私は確かに鬱でした。毎日学校に行くのがイヤで仕方なかったし家に帰るのも家にいるのもイヤだった。11歳くらいのときは死にたいのピークで毎日本気で命を絶つことを考えてばかりでした。生きている意味が分からない。私は必要ないのに生まれた子。仕方なく育った子でした。
小児鬱が周知されていなかった時代だから発達障害ももちろん周知されていなかった時代です。大人になって生きにくさを感じている人が受診していてここ10年くらいの間に特に大人の発達障害が増えている傾向があります。だけどひとつ前のブログでも書いたけど自分の特性を個性として見ている人が多かったり、アレ?っと思っても性格として見ているから気付いてない場合もあったり。
発達障害は腸内細菌と関係しているって知ってましたか?腸が元気じゃない人は栄養を吸収しにくいし排出しにくい。善玉菌のエサになる食物繊維が圧倒的に足りてなかったりビタミンB群が足りてなかったり。ビタミンDや亜鉛鉄も不足していたりします。疲労が取れずに集中力が保てない、しっかり考える力が不足している、幸せホルモンのセロトニンやドーパミンも作られてない。鉄や亜鉛が不足すると神経障害を起こしやすくなってイライラして攻撃的になりやすくなってしまいます。ちょっとしたことでキレるのもこの影響。
人によって症状や重さは違うから何とも言えないけど自分の状態をきちんと知ってこれらをきちんと補っていけば少しずつ何かが変化していくかもしれない。だけどそこがASD。自分が決めたことは変えないし変えれません。一旦受け入れても本当に心から受け入れていないことなんて普通にあります。ちょっとしたことでやっぱりやめたと心が変わることも普通にあります。ASDの人は気持ちよりも感情優位。そのときの感情で動くから決めたことがコロコロ変わることもあたりまえにあります。約束したことも気が付けば守られてなかったり忘れていたり。それを注意すると怒りや憎しみの対象になったり。ちょっとしたことで傷付いてずっと根に持ったり。とても繊細でナイーブなガラスのハートと思うと分かりやすいかもしれない。
今このブログを読んでいる人が男性なら女性を守ってあげれる存在になってほしい。女性は強く見えて本当は守って愛してほしいと思ってます。不安に感じることがとても多いから強くなってしまっています。できることが増えるのは楽しいけどここぞ!というときに動かなかったり動けないととてもガックリします。ここぞというときに動けないということは普段から動けないということです。
今このブログを読んでいる人が女性なら責めることはやめてほしい。相手は自分のことをとても大切に思ってくれている。どこまでも大切に思ってあなたの希望を叶えようとしてくれている。だからそんなにキツいことを言ってり要求しないようにしてみてほしい。自分で出来ることを増やして自分の糧にして特定の人以外との接点をたくさん持つ。出来ることが増えるってチャンスがたくさんあるってことです。もっと違う世界に手を伸ばし足を踏み入れるチャンスです。
ASDの症状を緩和したりお互いの関係を良くしたい場合はASDの本人が適切な検査と栄養をしっかり摂り入れること。ASDじゃない人がASDの人にこうしてほしいというお願いさえも指摘や批判として受け止められてしまうことがある。そうなるとその気はなくても相手を攻撃していると判断されてしまう。…キツいね…。どうなの?こうなの?と聞かれるのも責められていると感じる。ASDはそんな要素がある。
ASDと接するときは全てこっちが決めて相手にこうしようというプランで進めるほうがトラブルになりにくい。でもそれをするとASDの側にいる人は自分って何なの?ってなってしまう。とても自分と相手との関係が寂しくなってしまう。自然に上下関係ができてしまう。だけどASDの人も側にいる人もそんなことは求めてないし望んでもいない。
ASDじゃない人もしっかり栄養は必要です。お互いにストレスで栄養欠損が起こりやすくなってしまいます。だけど発達障害の人が悪いんじゃない。これもまた知らないから。発達障害はダメだ!と。それだけが一人歩きしちゃう。発達障害って何なのか?どういう症状があるのか?どういうことをしてしまうのか?をきちんと知って自分で対処すること。発達障害はどうしてなってしまうのかを自分で知ること。接し方も相手との距離の取り方や向き合いかたを自分で学ぶことがとても大切ですね。とは言え発達障害の身内がいるととても悲しくやるせない思いをすることがとても多いです。だからこそASDの人に頼らない選択、自分のケアは自分ですることも大切かなと思います。
メモ
ASDの人は単語で話す傾向もあります。
ポテトチップスとキャンディーどっちが食べたい?って聞いたら
ASD→ポテトチップス
といった感じだったり。
動物園と遊園地どっちに行こうかって聞くと
ASD→最初のほう
といった感じだったり。
ASDの人には長い文章での会話ととても苦手です。聞いている側は単語で話されると何度も聞かないといけなくてイラっとしたり早く言ってよ。分かりやすく「これがこうでこうしてあーしてだからこうしよう」と言ってほしいと思うところですが。これも期待しちゃいけません。自分以外の人に長い文章で会話ができるのはあなたと他の人を区別して使い分けているわけでもないのですよ。
困っている人は声かけなど参考にされてみてくださいね。
