今回のトリプルシングル3曲すべて、
積極的に新メンバーを使ってますよね。
かなり異例なことかと。
アンジュルムでも、ここまではないかな。
武道館でも、
ちゃんと彼女達の見せ場は用意した、
ということでしょうかね。
新メンバーへの事務所の期待度も
感じられます。
「涙のヒロイン降板劇」のプレビューはこちら。
今日は残りの2曲です。
◆「ガラクタDIAMOND」
(作詞:森由里子、作曲:馬飼野康二/鎌田俊哉、編曲:炭竃智弘)
◆「約束・連絡・記念日」
(作詞:児玉雨子、作曲:星部ショウ、編曲:大久保薫)
自分の中で、いい曲というのは、
メロディと歌詞に「起承転結」のストーリーがあり、
両方が上手く嚙み合っている曲だと思ってます。
そういう意味で、
「ガラクタDIAMOND」は「いい曲」に該当しますね。
サビの部分は、こんな流れです。
起:ガラクタのDIAMOND、飛び散って雨になれ
承:消えてゆくテールランプ 悲しみ置き去りに
起:ガラクタのDIAMOND、涙の粒になれ
承:ただ投げつけて 振り返らずに
転:駆け出してく
結:ダイキライよ!
この曲は、おみず(小野瑞歩)にドスの効いた「ダイキライよ!」と
言わせるための曲ですよね。
2番の歌詞の方がわかりやすいかも。
起:ガラス玉DIAMOND、傷ついて壊れてく
承:二度とみたくない あなたとの写真
転:だけど消せない
結:ダイキライよ!
失恋して二度とみたくないと言っている写真も、
「だけど消せない」という未練、葛藤があるわけです。
『えっ?この先どうなっちゃうの?』と聞き手に思わせるところがミソ。
ここで転調、加えてリズムが変わります。
これがこの曲の物語における【転】。
この【転】があるから、最後の「ダイキライよ」が
強烈なパンチ【結】となって効いてくる。
全てはこの「ダイキライよ」を、
聞き手により印象づけるために
ありふれた王道のAメロも、意図的に短くしたBメロも、
逆算して作られているということが言えそうですね。
一方の「約束・連絡・記念日」は、
そのあたりの「起承転結」が曲の中に見えてこず、
比較的平凡な印象を受けます。
ところで、ハローの曲は、曲先、詞先、
どちらのパターンが多いんでしょうか。
普通は曲先だと思いますが、
メロディの起伏に、歌詞の物語性がピタッとハマった時は、
気持ちいいでしょうね。
明日は武道館です。