なんか、ちょっとしたデジャヴである。
昨年もちょうど同じくらいの時期に、
緊急事態宣言の影響で、
写真集発売イベントが中止になった。
それでも、秋葉原まで
樹々ちゃんの写真集を買いに行ったのだった。
そして、今年も全く同じことを繰り返している。
人もまばらな秋葉原の風景も、
どこかで見た風景、
そう、ちょうど一年前と同じだ。
ただ昨年と違うのは、
ラーメン屋の有線に流れていたのが
「ポップミュージック」ではなく、
樹々ちゃんのセカンド写真集は、オール尾道ロケ。
尾道といえば、古くは小津安二郎の「東京物語」、
そして大林宣彦の尾道三部作など、
数々の映画舞台となった町。
1983年、筒井康隆のライトノベルを映画化した
「時をかける少女」は
配収28億円を記録するヒット作となった。
テレポーテーション(瞬間移動)と
タイムリープ(時間跳躍)を同時に行うことのできる能力を
持ってしまった少女の物語で、
タイムトラベルSFものなのだが、
映画は当初、角川春樹の意向により、
原田知世のプライベートフィルムとして
撮影されたものだった。
坂道や裏路地、漁港、情緒溢れる風景、
そこに佇む時をかける少女。
この写真集もまた、浅倉樹々のプライベートフィルムだと言える。
P.S.
つばきファクトリー6周年、
タイムトラベルは続く。