「あのさ、この仕事、今日までやっといて」
ひえー、きょ、きょ、今日は、
宮本佳林ちゃんの最後のバースデーイベントの日なんですけどー。
「誰だ、そのみやもとかりんってやつは。聞いたことないぞ」
あのー、知らないと思うんですけどー、
今の時代のトップアイドルです!
時代が時代だったら、
あの松田聖子と肩を並べていたと思うんですけど。
「俺が知っているアイドルは、麻美ゆまだけだ」
先輩~、それは恵比寿マスカッツです~。
「とにかく、今日中に終わらせろよ」
わかりましたよ、
今日中に終わらせればいいんですね?
そう言って仕事を抜け出し、蒲田まで一直線。
…イベントが終わって帰ってきてからは、
仕事の続きをし、ようやく先ほど終わったところです。
意識が朦朧としております。
佳林は玲瓏としておりました(玲瓏の意味は各自調査)
<セトリ> ※2部
01.なんちゃって恋愛(モーニング娘。)
02.記憶の迷路(High-King)
03.晴れ 雨 のち スキ♡(モーニング娘。さくら組)
04.レモン色とミルクティ(モーニング娘。)
05.大きい瞳(モーニング娘。(亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな))
06.ズキュンLOVE(ミニモニ。)
07.低温火傷(つばきファクトリー)
08.可能性のコンチェルト(つばきファクトリー)
09.愛すべきもの そうじゃないもの ※作詞、作曲:宮本佳林
10.リバース(コピンク*)
11.I WISH(モーニング娘。)
●ハローの時代を彩った宮本佳林というスペシャルな存在
彼女がハロー!プロジェクトを去る前に、
宮本佳林で聴いておくべきハロプロ曲というのがいくつかある。
その集大成が、この卒コン直前のバースデーイベント。
出だしから「なんちゃって恋愛」「記憶の迷路」で
一気にスパークする。
この「疾走感」こそ、
佳林を佳林たらしめていたものである。
「晴れ 雨 のち スキ♡」は、
佳林の代名詞ともなった曲だが、
センチメンタルな余韻に浸る暇もなく、
ここまであっという間に終わってしまう。
できるだけ長い間、
この極上の歌声をずっと聴いていたいが、
時間は止まってはくれない。
思えば、佳林のエッグ時代からデビューして今に至るまで、
振り返るとあっという間だったような気もする。
佳林が「単に歌いたかったから選んだ」という#04~#06は、
見事にその歌声にマッチ。
「レモン色とミルクティ」とか、合わないハズがない。
彼女が歌えば、どんなハロプロ曲も、
誰も真似できない「佳林スペシャル」となって、
キラキラ輝く。
我々ハロヲタは、そこに稀代のトップアイドル・宮本佳林が
●そして、素晴らしき未来へ
つばきゾーン以降は、
宮本佳林の未来を想像させるものだった。
「低温火傷」作曲者の大橋莉子とは、
最近よく一緒になることが多いようだ。
佳林が作曲するにあたって、
例えば本日披露した「愛すべきもの そうじゃないもの」など、
大橋莉子がアドバイスを送っているらしい。
古典的趣向がベースとしてあるが、
イマドキの感覚も持ち合わせている。
そんなあたりが2人とも似ているかもしれない。
「可能性のコンチェルト」は、
ボカロ曲っぽくて大好きと語る佳林。
作曲したn-buna(ナブナ)は、
ボカロの世界では有名な人だ。
ボーカロイドとは、サンプリングした人の声を合成して
作る音楽のことだが、
そんなボカロ曲を、逆に人間の生身の声で歌う佳林を、
卒業後のソロで見てみたい。
そしてもうひとつ、
忘れてはいけないのがコピンクだ。
エッグ時代、後輩にデビューで先を越され
苦しかったとき、
佳林にチャンスを与え続けたのが「コピンクス」だった。
2013年3月2日、静岡・駿府城公園で行われた
コピンク卒業ライブは、今でも忘れられない思い出だという。
(同じ日、東京でJuiceのイベントがあったため、
12時台の新幹線に乗らないといけない事情も考慮して、
12時でコピンクちゃんは昼のシンデレラとして
Juice=Juiceに生まれ変わるという設定だった)
(透明感+疾走感)×幻想的=初代コピンク、宮本佳林。
宮本佳林の原点はここにあると思っている。
彼女もそう思っているだろう、
卒業後も、このコピンク路線は受け継いでいきたいと語ってくれた。
ハロプロで最後に何を歌うべきか、
つんくに相談したところ、
返ってきた答えが「I WISH」だった。
ハロプロで経験してきたいろいろな事を糧に、
さらなるスケールアップへ、
佳林の前には、大きな可能性が広がっている。
人生は素晴らしい。
だから、宮本佳林は「笑顔」で卒業する。
「星が消えていくのは、終わりじゃなくて、始まりだと思うの」
コピンクのラストメッセージ。
P.S.
12/10 0:00より、
佳林ちゃんの新曲「未来のフィラメント」が
発売になりますよん。
フィラメントの意味は各自調査。