素晴らしく希望に満ちたコンサートだった。
やっぱり、ハローしか愛せないなと改めて思う。
そして、向こう10年、ハロプロは安泰だなと確信する。
<セトリ> 18:00~ MC:譜久村聖
01.365日の紙飛行機(AKB48)/全員
02.まちぶせ(石川ひとみ)/佐藤優樹
03.明日への手紙 (手嶌葵)/宮本佳林
04.大阪で生まれた女 (BORO)/岸本ゆめの
05.三日月 (絢香)/佐々木莉佳子
06.夢をあきらめないで(岡村孝子)/石田亜佑美
07.secret base~君がくれたもの~ (ZONE)/谷本安美
08.カブトムシ (aiko)/小野瑞歩
09.プラネタリウム(大塚愛)/小野田紗栞
10.香水(瑛人)/野中美希
11.さよなら(オフコース)/上國料萌衣
12.あなたに逢いたくて~Missing You~(松田聖子)/羽賀朱音
13.未来へ(Kiroro)/工藤由愛
14.赤い風船(浅田美代子)/橋迫鈴
15.雪の華(中島美嘉)/笠原桃奈
16.セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子)/山岸理子
17.オリビアを聴きながら(杏里)/北川莉央
18.366日 (HY)/小田さくら
19.TOMORROW(岡本真夜)/横山玲奈
20.秋桜(山口百恵)/金澤朋子
21.逢いたくていま(Misia)/高木紗友希×小田さくら
22.最後の雨(中西保志)/段原瑠々
23.キミを忘れないよ(大原櫻子)/生田衣梨奈
24.会いたい(沢田知可子)/森戸知沙希
25.片想い(miwa)/新沼希空
26.やさしさで溢れるように (JUJU)/竹内朱莉
27.ハナミズキ(一青窈)/松永里愛
28.月光(鬼束ちひろ)/加賀楓
29.会いたくて会いたくて(西野カナ)/稲場愛香
30.やさしいキスをして(DREAMS COME TRUE)/高木紗友希
31.さよなら大好きな人(花*花)/牧野真莉愛
32.M (PRINCESS PRINCESS)/岡村ほまれ
33.想い出がいっぱい (H2O)/山﨑愛生
34.卒業写真(荒井由実)/植村あかり
35.いい日旅立ち (山口百恵)/伊勢鈴蘭
36.スローモーション(中森明菜)/秋山真緒
37.見上げてごらん夜の星を(坂本九)/井上玲音
38.PRIDE(今井美樹)/川村文乃
39.もらい泣き(一青窈)/船木結
40.揺れる想い(ZARD)/浅倉樹々
41.部屋とYシャツと私(平松愛理)/譜久村聖
42.ふるさと(モーニング娘。)/全員
●エンタメ業界の復興に先陣を切って寄与する
改修工事を終えた武道館で、
観客を入れたコンサートを行うのは
ハロー!プロジェクトがはじめてとなった。
なぜ、ハロコンでずっとバラードをやってきたのか、
なぜ、感染対策に全力を尽くしてきたのか、
なぜ、ピンチはチャンスを合言葉にしてやってきたのか。
なぜ、この中途半端な時期に武道館公演をやるのか。
エンタメ業界の復興のため、
アップフロントにできることは何か。
ここらへんの山崎会長の嗅覚は、
この業界を生き抜いてきた経験に裏打ちされたものがある。
今、先陣を切って、
大きな会場に観客を入れ、ライブをすることの価値。
クラスタ感染を予防するための
ウイルス対策をこれだけ徹底すれば、
武道館でもライブができることを証明することが、
コロナ禍で閉塞するこの業界に風穴を開け、
その復興に寄与することになる。
今まで積み上げたウイルス対策のノウハウは、
広く業界内で共有すればよい。
今回成功した武道館公演のメソッドが、
これからライブを行う全ての施行者にとって
お手本となるのだ。
そしていつかはこの功績が
高く評価されることになるはずである。
●久々に見る武道館の景色
客席を360°見渡せるセンターステージ。
佐藤優樹は、本来緊張するはずの一番手も、
久々の武道館のステージの感触を
楽しむかのように笑っていた。
見上げれば、ペンライトの光のパノラマ。
懐かしい武道館の景色を思う存分、眺めていた。
宮本佳林は、昨日(大宮)と同じ曲だったが、
昨日より今日の方が断然キラキラして聴こえた。
やっぱり佳林は、武道館のような大舞台でこそ輝くスターなのだ。
武道館で再びライブできる喜びを全身で表していた石田亜佑美。
その情感たっぷりな歌声でより歌詞の世界の深みが増す金澤朋子。
2階の一番後ろまで届くよう、伸びやかに歌い上げる竹内朱莉。
高木紗友希と小田さくらは、
予告通り、デュオで「逢いたくていま」を披露した。
ハモリ、フェイク、全てが高難度だが、
その全てがアイドル離れしていた。
譜久村聖は、映画のエンドロールの余韻に浸るような、
ラストを飾るのにふさわしいファンタジーを見せてくれた。
ベテラン勢がしっかりと武道館の空気を創り上げる中で、
中堅、若手とそれぞれが自分の持ち味を出し、
レベルの高い歌を聴かせてくれる。
(船木結の「もらい泣き」のクオリティにはビビった)
特に、まだ武道館で
パフォーマンスしたことがないのに、
センターステージで
1人でパフォーマンスしている若い子達。
伊勢鈴蘭、工藤由愛、松永里愛、
北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生、橋迫鈴。
その堂々たる姿に、ハローの未来は明るいと確信した。
今までのハロコンを経て、
今日はメンバー毎に一番似合う曲をチョイスしていて
回数をこなす度に、
ベストテイクを更新しているのがわかる。
だから、誰が特別素晴らしいというのはない、
今日は、全員が素晴らしかった。
年内にもう一度、武道館で逢いましょう。