橋本愛奈(THE ポッシボー)…当時15歳。
松井友里絵(キャナァーリ倶楽部)…当時20歳。
小川紗季(ハロプロエッグ)…当時11歳。

◆「ラストキッス」
(2008年夏ナイスガールプロジェクト!ミラクルセクシーダイナマイト@東京厚生年金会館) 


ナイスガールプロジェクトとは、

2008年からつんくが始めた
ポップディーバ(日本流行歌姫)プロジェクトである。

スローガンは
「女の子がさわやかに汗をかいている姿をライブ感覚でお届け!」

いかにも売れなさそうなスローガンだが、
つんくの神通力も落ち目だったのか、

やっぱり売れなかった。

ハロー!プロジェクト本体のライバルに、

と目論んでいたが、
プロジェクトの中核をなす

THE ポッシボー、キャナァーリ倶楽部、
ともに不発に終わった。

喩えるなら、秋元康が、

AKB本体の活性化を図るために、
坂道グループを作ったようなもん、

と考えればわかりやすいが、
身内から、対抗組織を作るのは

難しいものがある。

 


しかしながら、

ナイスガールプロジェクトにも

才能のある子がいたものである。

橋本愛奈(はしもん)は、

NGPを代表する歌姫である。
今もソロ歌手で芸能活動を続けている。

松井友里絵(まっちゃん)は、

ギター、ピアノを得意とする音楽女子。
知る人ぞ知るコーラスの名手である。

この2人に、ハロプロ10年に1人の天才少女・小川紗季(さきちぃ)を加えた
3人によるタンポポ「ラストキッス」が

超絶神パフォーマンスだったことはあまり知られていない。

この時の最大瞬間風速ならば、

遥かにハロプロ本体を凌駕していた、

そう思わせるだけのパフォーマンスだった。


11歳、15歳、20歳と、

年齢的にもバラバラの3人だったが、
測ったようにバランスが取れていた。

リードボーカルの橋本愛奈の歌い回しの心地よさ、
小川紗季の生まれ持った天才的リズム感、
それを後ろで支える松井友里絵の安定感。
この3人バージョンを超える「ラストキッス」は

なかなかそうお目にかかれるものではない。

こういう日の目を見ないところでも、

時たま素晴らしいパフォーマンスに出会えること、

そしてそれを聴き分ける耳を持ってることに感謝だし、
こういうブログという形でも、

少しでも残せていけたらと思う。


ちなみに、

ナイスガールプロジェクトの“遺伝子”は
れいれい(井上玲音)、りさまる(小片リサ)

(ともにナイスガールトレイニー出身)を通じて、
今もハロプロに残されている。

 

 

さきちぃが歌うと、その曲が突如キラキラと輝きだす。

こういう子を天才という。

そして本人は全くその才能に無自覚なものである。