15年くらい前の話。
通勤電車に乗っていたら、隣の兄ちゃんのイヤホンから曲が聞こえてきました。
それがメロン記念日の「遠慮はなしよ!」。
「うわあ、この兄ちゃん、メロン聴いてるよ!」と
こっちが恥ずかしくなった思い出があります。
シャカシャカ漏れてきた音がメロンだったときの気恥ずかしさといったら。
まあ、そこにいる自分以外、メロン記念日なんてきっと知らなかったでしょうけど。
満員電車での音漏れは、さすがに遠慮して欲しいものです。
メロン記念日は、1999年から2010年まで、約10年活動してきたグループです。
こぶしファクトリーの活動期間が約5年だから、その倍、活動していたことになりますね。
メロンを語る時、どうしてもこぶしを引き合いに出す機会が多いのだけど、
グループの構成というかバランスが、5人時代のこぶしと被るんですよね。
はまちゃんが「このうち誰か1人でも抜けたら、それはこぶしではない」と
最後に言っていたセリフも、メロンの4人がよく言っていたものです。
歌上手くて、女子プロレスラー体型のリーダー(斉藤瞳=広瀬彩海)がいて、
人気No.1のエース(柴田あゆみ=浜浦彩乃・井上玲音)がいて、
マイペースの2人組(大谷雅恵・村田めぐみ=野村みな美・和田桜子)が
MCでトボけたトークを展開して笑わせるという。
実際に、メロンヲタからこぶし組に流れたヲタもたくさんいたはずです。
ライブの盛り上がりの質が似てるんですよ、カルト的で。
メロンヲタ→こぶし組の変遷を辿った人は、
今のハロプロのグループじゃ物足りないでしょう。
そんな方の受け皿に、研修生の山田苺(こぶしヲタ)を中心とした
新ユニット「イチゴ記念日」でも作りますか。
そしたら、こんな曲たちも再びスポットライトを浴びる日がくるでしょう。
それでは、メロン記念日の極私的ベストテンです。
10位 二人のパラダイス(2003年)
「MI DA RA 摩天楼」のカップリング。
ブギウギ調で、ライブで盛り上がる楽しい曲なのに、
DVDで観た2003年渋谷公会堂「超渋メロン」ライブでしか、聴いたことがない。
ハロコンでも、BDイベでも、記憶する限りはたぶん誰もやったことないんで、
いちたん、デビューしたらお願いします。
9位 チャンス of LOVE(2003年)※9枚目シングル
いきなりのアルトサックスがモロにジョージ・マイケルの「Careless Whisper」。
この露骨さ嫌いじゃない。
タンポポ、ミニモニ。がいた時代、当時のハロプロで大人っぽい曲が似合うのは
メロンだけで、「お姉さん曲担当」という立ち位置を確立してました。
つんくらしくリズムの変化球が楽しめる一曲でもあります。
8位 MI DA RA 摩天楼(2003年)※10枚目シングル
タンゴだけど摩天楼。シーツは摩天楼、ってちょっとエロい。
歌詞が好きで、つんくがよく描く、強気で生意気な女の子というよりは、
ちょっと内気でシャイな、20代後半くらいの女性の恋物語。
2番の「自信があるわ~」で、むらっち(村田めぐみ)が拳を突き出すところが
力強くて好き。そう、この歌詞はむらっちに合ってるよ。
7位 夏の夜はデインジャー!(2002年)※6枚目シングル
♪今すぐは会えないよ、乱さないでー
\あゆみーっ!/と叫びたいので、
あゆみん(石田亜佑美)にこれやってくんないかなと思ってます。
「デンジャー」を「デインジャー!」に変換した語感の良さ。それだけでポイント高い。
ハロプロを代表する夏ソングでもあります。
6位 ANNIVERSARY(2003年)
アルバム「1st Anniversary」の4曲目。
2006年の冬ツアー「FRUITY KILLER TUNE」の本編ラストがこの曲で
その時の「清々しさ」が印象に残ってます。
メロやリズムが4人の歌の特徴に合ってるし、メロンらしい曲だなと。
5位 さあ、早速盛り上げて 行こか~!!(2006年)
「涙の太陽」のカップリング。
イントロからドラム(そうる透)が暴れまくる硬派なロックナンバー。
これがライブでかかるとテンション爆上げ。
ハローでタオル回し始めたのメロンが最初だよね?
ちなみに、メロンのライブといえばコレ!というキラーチューンが
いくつかありますが、この曲を選びたいため、
「さぁ!恋人になろう」「かわいい彼」「お願い魅惑のターゲット」などの
おなじみのライブ曲はベストテンから外してます。
4位 This is 運命(2001年)※4枚目シングル
とはいえ、この曲は選ばないわけにはいかないというメロン代表曲。
この曲がなければ、メロン記念日は3年持たなかったでしょうね。
QUEENチックに、オーケストラ(クラシック・オペラ)とロックを融合させ、
一体感溢れるメロンのライブの形を確立した曲です。
昔、深夜テレビで「バレリーナ戦隊メロン」というギャグドラマがあって、
そこで、バランセ(左右に揺れるバレエの技)という必殺技があり、
それがこの曲の振り付けに似てることから、「ばーらんせ、ばーらんせ」という
コールに発展したという豆知識置いときます。
3位 ENDLESS YOUTH(2003年)
ライブの最後にやる定番曲。キラーチューンでひとしきり盛り上がった後に
この曲でメロンヲタと一緒に合唱して大団円で終わるというパターン。
アイドルを目指して上京した頃、メロン記念日としてデビューした頃、
そうした「原点」の時の気持ちを思い起こす曲であり、だいたい4人とも
涙でボロボロになるため、まともに歌えているライブ映像は少ない。
(「FRUITY KILLER TUNE」と「マスクメロン」くらい)
2位 香水(2002年)※7枚目シングル
ほぼ柴ちゃんのソロで、メロンらしい曲かと言えばそうではないかもしれない
けど、何度も聴き込んだ名曲ですね。
まだ、メロンで単独コンやる体力(人気)がなく、他のハロプロライブに
ゲスト出演していた頃、この曲をよくやっていて、
「めっちゃいい曲やん!」ってメロン記念日が気になり始めたクチでもあります。
1位 赤いフリージア(2003年)※8枚目シングル
ベタだけど、これ以外は1位に似合わない。
つんくのバックコーラス「ザッツライト!メロン記念日」が超絶ダサくて
1周回って気持ちいい。
ファンだけでなく、多くのハロメンに愛された曲。
「純潔の赤いフリージア、幻ならばそれでいい、信じることにするわ、ふたりの運命」
この“はかなさ”と“信じる力強さ”が同居するところがなんとも美しい。