11月5日の夜、カントリー・ガールズの5周年記念イベントを見終わった後、
すぐに外に出てタクシー拾って、新豊洲から丸の内へ。

流れる東京の夜景を見ながら、21時開演のレイトショーのスタートには
間に合わないかと思っていたけど、
ギリギリ間に合って、オープニングから観ることができた。

 


サユミンランドールもこれで4回目。
「再生」「宿命」は、主人公の名前も“さゆみ”で、

道重さゆみ本人のキャラクターが色濃く反映された物語だったが、
「東京」は“ヨーコ”、そして今回の「希望」は“ノゾミ”。
さゆ自身とは違うフィクションの人物を、さゆが演じる形に変わってきた。

テーマは、東京の街で開催される2つの「オリンピック」。
1つは、1964年に開催された東京オリンピック。その時代を生きた希(ノゾミ)。
そして、来年2020年開催される東京オリンピックを心待ちにする望(ノゾミ)。
2人は時を超えて同じワンルームの部屋に住んでいるという設定。

さゆは1人2役を演じるが、現代から1964年にタイムスリップすると、
オリンピックで活躍する選手を見て、夢(ファッションデザイナー)に向かって
チャレンジすることを諦めなかった少女・希があらわれる。

この時、ピンクのフリルのスカートの衣装に変わるのだが、
(そもそもこの時代にこんなハイカラモダンガールはいないと思うのだが)
さゆに似合っていてカワイイの極致。

↑こちらは、望の方の衣装。

 


サユミンランドールとは、あらためて簡単に言えば無言劇だ。
セリフが一切なく、バックのプロジェクションマッピングに背景などのアニメーション、
デザインされた字幕、セリフの代わりに吹き出しに文字が映し出される。

セリフがない分、情報は全て目から入ってくるため、
演者であるさゆの一挙手一投足を見逃すまいと、彼女に一斉に視線が注がれる。
そんな緊張感の中でも、さゆの表情、そして所作の上品さは乱れることがない。

さながら、歌舞伎のようでもある。

またこれだけの至近距離で演者を見る機会もほぼないが、
真珠のような肌の白さ、キメ細かさは、他に見たことがない。
そこにさゆの細部にわたるプロ意識の高さを感じてしまう。

劇中歌は、つんく、大森靖子、K2-Deeによって作曲されたもの。
全編、大久保薫サウンド。
「I have a dream」や、既に配信されている曲の中では「ラリルレロンリー・ルーム」が好き。

「君の代わりは居やしない」がかかるとテンション上がる。
日の丸仕様の映像もカッコいい。

 

「笑顔の君は太陽さ」では、さゆが客席に据えられた透明のバルーンを割ると
中身の小さな風船が飛び出してくる仕掛け。

 

コンセプトとしては大いに可能性を秘めているサユミンランドールだが、
やや今回は物語の内容が単調すぎた。
より精巧にストーリーが練られ、いい意味で見ている側の予想を裏切るような展開を
山ちゃん(山崎直樹会長)にリクエストしたい(*1)
さゆが他人格を演じるならなおさら物語の面白さでも勝負しなきゃ。

アンコールでは、アンケートの内容に応え、姉重トーク(*2)と、
「好きだな君が」「OK!生きまくっちゃえ」を披露。
たまには「ララピピ」以外の締めがいいなと思っていたので、嬉しかった。


自分は後ろ姿しか確認できなかったが、モーニング娘。'19の牧野真莉愛が見に来ていた。
同じ日の山崎夢羽BDイベントにも出ていたから、

まりあもこの日はハシゴだったようで。

 

(*1)エンドロールの最後に出てきたのが「エグゼクティブプロデューサー 山崎直樹」

   久々に見たこのテロップ、相変わらずの支配力。

   山ちゃんさゆらんには結構来てるらしい。

   ちなみに西口猛はアーティストプロデューサーだった。

 

(*2)アンケートを読むコーナーは、さながらラジオ「今夜もうさちゃんピース」。

   名前ネタ(さゆみという同じ名前のオバさんが居て、イヤだったという話)に続いて、

   オレンジの6番さん(通称:オレ6)の質問が読まれ、「最近のお姉ちゃんはどうですか」。

   「『めっちゃ日焼けした!』って、全裸の写真送ってきたんですよ。」と相変わらずの変人ぶりを暴露するさゆ。

 

   さゆらんを見に来ても、ビール飲んでずっと寝ていそうな今週のさゆみお姉ちゃん。   

   おねえちゃんおねえちゃんおねえちゃん♪