カントリーショックで揺れ動くハロープロジェクト。
ハロプロに失望したハロメン達が、違う未来を考え始めている?!
動揺が広がる中、モーニング娘。'19だけは、
「どこ吹く風」とばかりに、大河のようにゆったりと時が流れているようだ。
そんな流れを生み出しているのは、リーダーのフクちゃん(譜久村聖)に他ならない。
リーダーがどっしりと構え、常にポジティブに物事を捉えているからこそ、
メンバーが自分達のグループに誇りを持ち、
雑音がない状態で自分自身のパフォーマンスに集中できる。
誰よりも激しく、勢いで突っ走った黄金期。
少数精鋭でクオリティにこだわったプラチナ期。
若さとEDMで新時代を築いたカラフル期。
そして、フクちゃんが長期政権を務める今は、
メンバーが本当の自分と向き合うための時間がたくさん与えられている。
それは、フクちゃんが結果よりもプロセス(過程)を大事にするリーダーだからだ。
例えば、15期の新メンバーがうまくダンスできず壁にぶつかったとする。
そんな時、絶対にあせらせない。
どうしてできないかを、同じ目線(それこそフクちゃんにしたらエッグ時代に
戻った気持ち)で一緒に考える。
その考えることこそが、自分と向き合う時間である。
感情のピークの中で、本当の自分を知る。
目先の結果で全てを判断してしまうと、その先の本質に辿り着けない。
エッグ時代から、理知的な考えのもと1日1日積み重ねてきたフクちゃんならではの発想だ。
アイドルらしさよりも、自分らしさを追求すること。
「アイドル」でいる時間は限られるが、
「自分らしく」いる時間は一生かけて追いかけるものである。
こうして時間をかけて逞しくなったメンバー達が、
将来に向けて、何を残してくれることになるかは
後になって振り返ったときにわかるのだろう。
そのとき、「ふくむらみず期」という時代が確かにあったことを知るのである。