今日はずっと、船木結のことを考えていたような気がする。
あらためて、結(むすぶ)っていい名前だな。
「むすぶ」には、いろいろな意味がある。
つなぐ、形をつくる、結実する、固く閉じる、
関係をつくる、連絡する、しめくくる。
人と人を結ぶ。
こんな素敵な名前を付けたご両親がこれまた面白い方で。
盆栽好きが高じて、何日も家を空け、
埼玉の盆栽ワールドカップに娘を連れて行くお父さん。
娘が学校行ってる間に、こっそりと娘がやってるゲームの続きをして、
友達とパジャマパーティーをしてしまうお母さん。
そんなご両親から大阪で生まれた結ちゃんは、お笑い界のサラブレッドなんやで。
カントリー・ガールズが大好きになったのは、やなふなが加入してからかな。
PMももち先輩の下、日進月歩でメンバーが成長していった。
こんなに深い絆で結ばれたグループは、ハローの歴史を紐解いても、他になかったな。
中野サンプラザのライブで見た「新しい恋の初デート」、幸せすぎて涙でた。
「あまり他グループでは歌えない可愛い曲とか、
あまり着る機会のない可愛い衣装とか、
そんな“可愛い”に包まれたみんなを見て、
カントリー・ガールズがハロー!のバランスを取ってくれている
って、そう思いました」
あかねちんが俺のいいたいことを全て言ってくれてる。感性が全く一緒だよ。
いつかは、山木嬢とおぜこが卒業する時がきて、
それと同時にカントリーも終わることは覚悟していた。
だから「活動休止」については、あきらめがつく。
でもそれと同列に、ふなっきの卒業を片付けることはできない。
なぜなら、船木結はずっと、ハロプロの「希望」だから。
紛うことなきハロプロの「未来」だから。
彼女がハロプロを選んでくれたこと、
モーニング娘。のオーディションに落ちても、ハロプロに残ってくれたことに
ずっと感謝していた。
3年前のバースデーイベントで、最後に「チョットマテクダサイ!」を歌った時、
「日本一になる日まで~、チョットマテクダサイ!」という歌詞が
「日本一のアイドルになるまで、待っててや!」に聞こえた。
ハロプロから日本一のアイドルへ。「勝手に」そう思い込んでた。
だから今回卒業の報を聞いて、悲しくて悲しくて、ただひたすら悲しかった。
でも今になって、というか、今日ハッキリと気付いた。
それって勝手な思い込みに過ぎないんだと。
船木結には、最早ハロプロという枠は必要ない。
ハロプロの枠に収まらないところに、すでに彼女はいるんだと。
『進路希望を書いたときから、急にサヨナラが近付いた』
結ちゃんの好きなところは、芸人顔負けのお笑いセンスとか、明るさとか、可愛さとか、
歌、パフォーマンスなどアイドルとしての才能とかスター性というのもあるけど、
一番は「切なさ」を持っているところなんだよな。
見ているこっちの心がギュッてなるような、ウェットな感情。
もし彼女が、ドライに割り切れる性格をしていたら、今回もハロプロに残ってると思う。
娘。に残る決断をしたちぃちゃんは強いよ。
そして、山木さん、おぜこと一緒に、カントリーと「殉ずる」決断をしたふなっきもまた、
自分らしさを貫く“強い”決断をしたと思う。
カントリーとしては、あと2ヶ月。
アンジュルムとしては、あと5ヶ月。
結ちゃんらしく、最後まで駆け抜けて欲しい。
こんな発表をした後、ファンの前に立つのは勇気がいるよね。
握手会とかで次会うときは、思いっきり笑わせてあげたいな。
いつも笑わせてくれたから。
そんで、卒業後はしばらく休んで、
んでまたどっかで、より派手なスポットライトを浴びて輝くエンターテイナーになって欲しい。
今日いろいろ考えたけど、やっぱり、このまま一般人として、
大阪のオバチャンで終わるようなタマではないよ。
「目立って有名になる日まで~、チョットマテクダサイ!」
おう、いくらでも待っとるわ!