つばきファクトリーのTIFライブ映像をタイムシフトで観たけど、
いい時に比べると、やっぱりメンバーの意識がバラバラな方向に行ってる感じが
して、一体感に欠けてる印象は否めなかった。
きしもん(岸本ゆめの)は1人だけ個性的なメイクで悪目立ちしてるし(笑

まあでもね、10人近くいる大所帯の女の子のアイドルグループで、
ずっと一体感を保つことなんてあり得ないのがフツーです。

ハローの場合、今回のBEYOOOOONDSもそうだけど、
1年目は事務所からかなりバックアップを受けて売り出されるから、
メジャーデビューという目標に向かって頑張れるし、
年末のレコード大賞最優秀新人賞獲得という目標もある。


■日本レコード大賞最優秀新人賞(ハロプロのみ)

1998年 モーニング娘。
2007年 ℃-ute
2010年 スマイレージ
2015年 こぶしファクトリー
2017年 つばきファクトリー

事務所の権力が大きく影響するといわれる日本レコード大賞だけれど、
Berryz工房、Juice=Juice以外は全グループ最優秀新人賞を獲っているんだよね。
そして今年も、BEYOOOOONDSが大本命になりそう。

というわけで、1年目はこの目標に向かって突っ走れるから、
会社、グループのメンバーが一枚岩となって戦える。


ところが2年目になり、アイドル活動に慣れてくると、それぞれメンバーの中に
違った考え方が生まれてきたりして、目標を見失ったり、
それまでの一体感が失われたりするのが、ハロプロあるあるだったりする。

こぶしは3人の離脱者を出したし、
そしてつばきも新人賞獲得後もしばらく勢いは加速していったが、
ここにきてメンバーの負傷やスキャンダルで一時の勢いが完全に止まった。

まあ、そういうサイクルなんですよね。

これは、「ホップ・ステップ・ジャンプ」じゃないけど、
次の大きな「ジャンプ」に向かって、グッと沈み込み、

力を溜めるのに必要な時期と解釈できるわけです。

こぶしの場合は、離脱者が出た後は、グループの独自路線開拓に目覚め、
コーラスやアカペラなど、歌唱力強化に力を入れ、

(今、こぶしのボイトレを担当しているのは菅井ちゃんだ)
メンバー間の一体感が生まれるとともに、今年、初の単独コンサートを成功させた。


そういう意味で、つばきも、今は後輩グループBEYOOOOONDSの台頭を背中に感じながら、グループとしての自我に目覚める時期に差し掛かってきているのだろう。
事務所のお膳立てには頼らず、とはいえ、事務所も彼女達の変化に目を向けながら
必要に応じたフォローをすべき時期だと思う。

覚醒のヒントは、素材(メンバー)の個性を生かすこと。

TIFでも披露した「ハッピークラッカー」だったら、
最初のあんみぃ(谷本安美)の「行くよ!」とか、
きそ(新沼希空)の「カラフルなグラデュエー!」の語尾が上がる感じとかね。

ちなみに新曲「ナインティーンの蜃気楼」のユニゾンはキレイに聞こえました。


Juice=Juiceも3年目の頃から覚醒して、何かが変わった。

(@JAM 2015 at ZeppDiverCity 「Magic of Love(J=J 2015Ver.)」「Wonderful World」)