ライブにしろ、イベントにしろ、
正直、ハロプロのチケットはかなりお高めで、
それが一般層を遠ざけている理由でもあるわけだけど、
今回の紗友希のバースデーイベントは、はるかにお値段以上、
こんなに贅沢でいいの?
っていうくらいに過去最大級に充実のイベントだった。



<セトリ>

01.Fantasyが始まる(モーニング娘。)
02.忘れてあげる(アンジュルム)
MC
03.消せやしないキモチ(こぶしファクトリー)
04.行け 行け モンキーダンス(Berryz工房)
 ※バックダンサー:金澤朋子、橋迫鈴、出頭杏奈、小野田華凛
05.初めて唇を重ねた夜(松浦亜弥)
MC(サプライズゲスト:横山玲奈)
06.Destiny Love(High-King)
07.あったかい腕で包んで(℃-ute)
08.Everyday Everywhere(太陽とシスコムーン)/高木紗友希、小田さくら
09.未来予想図Ⅱ(DREAMS COME TRUE)/高木紗友希、小田さくら
MC(サプライズゲスト:牧野真莉愛)
10.気がつけばあなた(松浦亜弥)
11.ホームにて(スガシカオ)


●目指すは旅人セクシー

場内暗転からステージだけが光りイントロが流れ始める。
「Fantasyが始まる」でいきなりスタート。
さゆはさゆでも、さゆべぇが歌うこの曲もなかなか良い。

続いて、アンジュルムの隠れ名曲「忘れてあげる」。
うーん、これまたいいヤツ選ぶね。
こうした情緒あるしっとりした曲を歌いこなすようになったのが
ここ1年の新型の紗友希である。

MCでは、旅人になって大人の女性らしいセクシーさを身につけたいと宣言。

それって、歌のテクニックだけではなく、内面から大人の女性になるべく
磨き上げていかなければならないが、
そういうところにも飽くなきチャレンジを続ける紗友希がいる限り、
彼女の進化は止まらない。
「高木、セクシーになるのよ」そんな菅井ちゃんの檄が聞こえてきそうだ(笑


●サル軍団&よこ様あらわる

こぶしの「消せやしないキモチ」(→これもナイスチョイス)を挟んで、
紗友希とバックダンサー達がサルの着ぐるみを来て登場。
歌うはもちろん「行け行けモンキーダンス」。

ほっぺを赤く染めたサルの研修生たち、
鈴ちゃん、出頭ちゃん、かりんちゃんがもうカワイイ。
とくに緊張しまくりのかりんちゃん(宮本さんじゃない方ね)には、
女性ファンの「あの子カワイイ」の声が飛んでいた。
かりんちゃんはゆかにゃママが好きらしく、
紗友希から「今日はゆかちゃんがいなくてゴメンね」と言われてた。

バックダンサーがハケた後は、「初めて唇を重ねた夜」を披露。
胸にバナナを付けたサル姿でこの名曲を熱唱する姿は、
なかなかシュールなのであった。


MCで再びバックダンサーのサル軍団があらわれ、その中でも
やけに存在感のあるボスザル・かなとも(金澤朋子)が、
「ここでサプライズがあると思ったでしょ?ナイ!ナイ!」と
ウザい煽りを連発。
サプライズを匂わせる→「そんなのナイ!ナイ!」のくだりを繰り返し、
紗友希をガッカリさせた後、なんと実物のよこやん(横山玲奈)が
サプライズゲストで登場。

普段からよこやんのことを「よこ様」と崇める紗友希は大興奮。
照れまくって距離を置こうとする紗友希に、
7歳年下の鈴ちゃんが「(2人の距離が)遠い」と突っ込む一幕も。


●蘇るハロプロ最強タッグ“SKⅡ”

そしてこの日一番素晴らしかったのが「Everyday Everywhere」。
そう、昨年秋の歌合戦でタッグを組んだ高木紗友希と小田さくらの“SKⅡ”が
このバースデーイベントで復活。
鳥肌が立つ歌とはまさにこのこと、最強歌姫同士の再共演に痺れまくった。
これはハロプロファンはもとより、それ以外の人にも一度は生で聴いて欲しい
まさに永久保存版。

小田ちゃんが「歌合戦のときは、高木さんとEDEWを歌う、この一択しか
考えてませんでした」と当時の裏話を披露。

そしてプライベートで直接お祝いしにきたという牧野真莉愛が
「ずっと私のヒーローです!」と言った後、感極まって泣き始める。
すわ、まりあんらぶりん劇場が始まるのか?と思いきや、
小田ちゃんが「うちの子がすみません」とばかり真莉愛の手をとって退場(笑


●「旅人」がホームに佇んで思う事

毎年、紗友希がバースデーイベントの最後に選ぶ曲は、
その時々の彼女の心情に最も近い曲を選ぶ。

今年は松浦亜弥(というかスガシカオ)の「ホームにて」。

アイドル人生を旅人に例えて考えた高木紗友希が、
いま、ちょっと足を止めて思う事。

“駅のホームの上 僕の身体 風が通り抜けていく時
 春の魔法にかかってしまったみたい
 まるでこの世界が 僕のことを 僕のだらしない全部を
 何もいわずに抱きしめてくれそうな夜”

次の旅を始める前に、今の自分を肯定することから始めよう。
そんな紗友希のロマンチシズムが好きだ。