井上ひかるが研修生活動を終了したと知って、悲しみに暮れています。

研修生19期は、田中可恋、稲場愛香、三瓶海南、真城佳奈、藤井梨央、
井上ひかると6名いましたが、残ったのはまなかんだけになってしまいました。


■6月の研修生発表会は「ひかるんリベンジマッチ」だと思っていた

先日の実力診断テストでは体調不良の為、欠席となったひかるん。
この日のために、普段からの練習の成果を発揮するべく、
努力を積み重ねてきた研修生にとって、不慮の出来事でその場にすら立てないというのは、本当に諦めがつきません。

ひかるんは研修生リーダーとして周りの面倒をよく見ているし
(正確にいうと、研修生リーダーという肩書が付く前から、ですが)
事務所はリベンジのチャンスを与えるだろうと俺はみていました。

6月の研修生発表会(@Zepp Tokyo)で、井上ひかるのソロコーナー
『胸さわぎスカーレット』をやる。

それを楽しみにしていたんです。

しかし、残念ながら、それが叶うことはなくなってしまいました。


■高校3年生の夏…進学に専念するタイムリミット

ひかるんは現在高校3年生。学校の友達は大学進学に向け準備を始める頃です。
今までの研修生でも、勉強(大学受験)と研修生活動を両立してきた子もいるけど、

それは至難の業。
まだアイドルとしてデビューすることがほぼ「確約」されている、もしくは
その「可能性が高い」のなら、多少なりとも頑張れると思いますが、
もし自分がひかるんの立場だったら、その確信は持てなかったでしょうね。
「研修生リーダー」という役割に付けられたのも、デビューするということを第一に考えれば、

あまりいい流れではないと感じていたはずです。

とはいえ、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺にあるように、
中途半端なままでダラダラ両方続けるのはリスクが高いもの。

まさに決断する時…。
真相はわかりませんが、

このタイミングで彼女が5年間もの研修生生活にピリオドを打ったのは、
まさにそういった理由からではないでしょうか。


■スキル面は問題なし、そんな彼女がデビューできなかった理由…?

ひかるんは派手さはないけど、一歩一歩ずつ階段を昇ってきた子です。
2015年の実力診断テストではトップバッターで『泣き虫少年』(Buono!)を歌い清水佐紀賞、

2016年には『さよならウソつきの私』(Berryz工房)で審査員特別賞。
毎年少しずつパフォーマンスを磨いて結果に繋げてきました。

満を持して昨年(2017年)は『My Alright Sky』(Buono!)、得意なバラードで勝負。

素晴らしい歌声でした。

大袈裟でなく、鈴木愛理と比べても遜色のない出来だったと書き記しておきます。

そんな彼女が結局デビューできなかった理由は何だろうと考えたときに、
やっぱりひかるんは、性格が良過ぎたんじゃないかなと思うんです。

これは、ななみん(田辺奈菜美)、くるみん(吉橋くるみ)の時も思ったこと。

芸能界で生きていくには、時には人を押しのけてでも自分の魅力をアピールするくらい
図々しい一面が少しでもないとやっていけないのかもしれません。

ひかるんは、自分の出世よりも周りに手を差し伸べる優しいお姉さんのようでした。
彼女に感謝している後輩はたくさんいるでしょうね。
事務所もそこは絶対的に評価していたと思うんですが、時機を逸しました。


■研修生経験を今後の人生の「宝物」として…

そういう意味では、今ハロプロでデビューしている同世代の子たちよりも
いち早くオトナな考え方を身に付けているひかるん。
これから何を人生の目標に掲げて生きていくかわかりませんが、
コツコツと確実に前に進み、必ず目標を達成するような堅実なタイプだと感じています。

研修生時代を振り返って、あの時ああいう経験をしたから
今の自分があるんだと思えるような、素敵な人生を送って欲しいと願っています。

研修生の経験が、ひかるんの人生の自信に繋がりますように。

 

 

P.S.  奨励会とハロプロ研修生。

   羽生率いる天才57年組と将棋界の栄光と挫折