土曜日の夜、晴れたと思って函岳に登ることに。
片道34kmの砂利道を1時間半かけて、木々の隙間から見える天の川にわくわくしてた。
途中鹿を追いかけながら(そういうつもりはなかったんだけど)、頂上を目指すこと1時間半。
かなり長くて退屈だったけど、音楽を聴いたり話をしたりしながら車を運転。
加須美峠の分岐点で、一度車を降りて星を見ると

アルビレオ日記☆ほっぺみるく
夏の大三角




「やばーい!!」もんのすごい星空でした。天の川がやばすぎる。
M33が肉眼で見える!双眼鏡を使ったらなんでも見える。
もう自分の目が信じられなかった。こんな星空があるなんてって思った。アルビレオ日記☆ほっぺみるく
カシオペアからはくちょうにかけて

1週間前に道民の森でめちゃすごい天の川を見たはずなのに、全然そんなレベルじゃなかった。
熊が怖くて、車から離れられなかった。数分見た後、そこから山頂に30分ほど車を走らせる。
山頂でも星空はすごかった。とおもいきやめちゃんこな風。
すぐにガスがかかり、
何も見えなくなり、
またすぐに晴れて天の川が広がり、
望遠鏡を展開すると曇り、
車に戻ろうとすると晴れ、
撮影を始めると曇り、
カメラを見てると晴れ、
双眼鏡で覗くと曇り、
寒くて車に戻ると晴れる。
アルビレオ日記☆ほっぺみるく
北斗七星アップ


そんな天気だった。なので、加須美峠の分岐点まで戻ることに。
やっぱこっちは安定してる。
星空も山頂とあまり変わらないだろう。
ということで、熊対策のため、音楽を大きめにして窓を開けて、かけっぱなしに。
車からあまり離れないようにして星を見る、撮る、見る。望遠鏡も展開して見る。
11,4cmの反射で性能はよくないのですが、M42とかはすごいよね。
途中トイレ行きたくなった時はドキドキだけど、物音が聞こえたらドキドキだけど、
なんかけもののにおいがした気もするけど、星空は完璧だった。
あんな空は今までに見たことがないかも。
薄明が始まっても天の川には関係ない。
アルビレオ日記☆ほっぺみるく
薄明中の天の川

星の数が減った気がする。
でもどうして天の川は消えないんだろう。
本当にあの空はすごかった。



そして薄明が進み、長時間露出をしながら車で休憩、仮眠をとる。
明るくなってきたところで、撮影は中止し、日の出を見に山頂へ登る途中はすごいオレンジ色がドアミラーに写る。
あんなキレイなオレンジってどうやったら表現できるんだろう。
アルビレオ日記☆ほっぺみるく
朝焼けってすごいね。空にオレンジ色の絵の具をこぼしちゃったみたいだ。
でも、あんなにキレイな絵の具は世界中探しても見つからないかもしれない。

山頂に着くと、そのオレンジは少し薄まっていた、その代わりにものすごい雲海と、日の出が待っていた。
山頂はすごい風だ。そしてすごい気温。
スキーウェアーの中にダウンを着て防寒しているのに、体が震えていた。
360°朝焼けが広がり、雲海が広がり、東の空には髪の毛を出した太陽。
崖ギリギリにあったケルン、後ろにそびえたつレーダーの建物、その横に立つ山頂標、
すべてが朝焼けに染まっていた。あんな奇跡はもうないかも知れない。アルビレオ日記☆ほっぺみるく
そんな奇跡を目の当たりにした4人。

雲ひとつないと思ったら下は雲だらけだった。空はこんなに青く、オレンジ色なのかと知った。

太陽があんなに速い速度で昇ってくるんだと知った。

函岳はあんなに山の中にあるんだと知った。

360°山しか見えなかった。

町はどこにあったんだろう。

地球ってすごいなって思った。

太陽ってすごいなって思った。

宇宙ってすごいなって思った。

アルビレオ日記☆ほっぺみるく

っていうか俺らってすごいなって思った。
この奇跡を見にこれてとっても幸せだった。

写真を撮るたびに、

「どうしてこの感動は写真にこれっぽっちにしか写らないんだろう」

                                  って何度も思った。

肉眼の素晴らしさ。ここにいないと感じれない感動。
みんなをここに連れてきたかった。
だから、今度は一緒に行こう☆

降りて仮眠をとった後、木原天文台に行って職員さんと話すと
職員さん「山頂?たぶんあそこまでは熊は行かないよ。」
Uたん☆「よかったー。」
職員さん「加須美峠はたくさんいるけどね」
Uたん☆「…………。えっ?……。」

熊に出遭わなくてよかった。と心底思った。
でも、函岳の熊は襲わないらしいよ。(そういう問題か!?)
食べ物はもっていっちゃだめです。

函岳に行くなら、
・熊対策はする
・トイレはないよ
・食べ物はもっていかない
・山頂までの運転は根性

それか同じくらいの星空が見れるところが近くにあることを知ったので、そこに行きましょう。
でも、そこも熊は出るw

長文読んでくれてありがとうございました☆