注意:今回は結構マニアック内容です。オーロラ好きな方どうぞ☆

10/27(金)に青少年科学館の宇宙セミナーに参加してきました。

アラスカ大学名誉教授 赤祖父俊一氏が講師でした。
オーロラ研究の第一人者で、すごい人です。
そして始まるまでの時間はオーロラ写真家の
中垣哲也さんのスライドショー&写真展を
やってました。いろいろと話も聞けたりしてよかった☆
プラネタリウムでの講演会だったのですが、
いろいろメモったので、それを書き綴っておこうかと思いました。
天文指導員で参加できなかった人とか、なんとなく
雰囲気つかんでくれたらなと思います。
意味がわからない表記はたくさんあると思いますが、
とりあえず、だー!!っと書いてみます。
それでは開始。


<極北で見られる現象について>
オーロラ(Aurora Borealis)
夜光雲
極成層圏雲(真珠雲、Mother of Pearl Cloud)
ツンドラ
永久凍土(夏でも溶けない)

オーロラとは夜明け(あけぼの)の女神の名前からつけられた。
チャイコフスキーの曲にも出てくる。
恐竜が一番発見されてるのはアラスカ。だから恐竜もきっとオーロラを見ていたはず。
恐竜とオーロラが描かれてる絵。

オーロラはB.C.250年よりも前にも記録されている。
低緯度オーロラは赤くて、血の色を連想させるので、古くから怖がられていた。
光の蛇だとか、フィンランドでは伝説の狐だとか。
A.D.1600年頃にイギリスから日本に行く航路探しが始まる。
それまでは南アメリカの南端を通っていたが、南端が通れるなら北側もいけるのではという発想。
200年続けたが航路は見つけられず。
1850年にジョンフランクリーが率いていく。氷に阻まれ全滅。
そういう感じで越冬したときに、オーロラを発見。書き記す。
その後日本人でオーロラを見た人が現れる。「極光之図」←極光っていうのがオーロラのこと。
1895探検家ナンセンFredtjof Nansen
日本人  井上靖「おろしや国酔夢譚」
       新田次郎「アラスカ物語」

<カーテンの変形>
オーロラはカーテンというふうに言われる。
活動が活発になるにつれてひだが増える。
うすいオーロラ→線があるオーロラ→ひだができる→まく
という感じ。
線が見えるというのは小さいひだができているから。

オーロラの見える高さは高度100km~500km。時には1000kmになることも。
流星が100km~200kmくらい。スペースシャトルが300km。
飛行機は10kmくらい。飛行機は雲の影響を受けないようにできるだけ、雲の上を飛ぼうとしてる。
気象現象の限界は10kmくらいだといわれている。
オーロラはとても薄いが、その幅は500mくらい。長さは何千kmという長さ。
スペースシャトルから見たオーロラの写真。
真空 ネオン 赤
    窒素  青
    水素  ピンク?紫?
緑白色は酸素原子 ← 強く叩かれると緑。
深紅のオーロラも酸素原子 ← 弱く叩かれる。
ピンクは窒素分子による発光

太陽のコロナがコイルの役割をしている。
地球の磁場が磁石の役割。

コロナは100万度。
太陽風は500~1000km/s 

太陽風は地球の周りに彗星のような空間をつくる
磁気圏 プラズマシート バン・アレン帯
オシロスコープの原理と似ている。
上層大気=スクリーン
オーロラ=映像

土星と木星のオーロラ
太陽風は太陽系を吹き抜けている。
木星は大きいので当然強い磁場を持っている。
土星はピンク色のオーロラ。
金星にはオーロラがない。
磁場がないから。火星も。

<太陽風>
黒点に関係する。黒点の間を磁力線が結んでいる。
フレアー 人口の月を使って撮影する。

<なぜオーロラを求めるのか>
日本では見られないから。
太陽光と違い神秘的だから。
星雲の光とまったく同じ。M20

植物・生命・水があるから酸素がある。だから
緑白色の地球のオーロラ ← 酸素原子による

大抵の星は惑星をもっている
生命がいるかを探す方法として、オーロラの光を見て探すという方法もある。
緑白色のオーロラがあれば、少なくとも植物はいる。

<質疑応答>
○ オーロラ=自然のネオンサイン
ネオン=100kmの真空度と同じ。
電子のビームがうすい紙のように地球にささってくる
しかし何故紙のようにうすいのかはわからない。

○ 見に行くときは新月の時に行くべき。満月だと見えなくなる。
だが新月の時は暗すぎて周りの景色が写らない。
三日月くらいの方がいいかも。
日本航空から来年13便出るらしい。フェアバンクスまでのチャーター便。
札幌からフェアバンクスまでの便が出れば5時間半で着く。
ハワイと同じくらい。

○ オーロラのとてつもないエネルギーを地球で利用できるかという研究
炭酸ガスも出ないので、とてもクリーンなエネルギー。地球温暖化の問題も起こさない。
だが今のところとるのは不可能。 

○ 地球の磁場は弱まっている?(逆転に向かっているのでは?)
北半球がS極。だから磁石のN極は北を向く。
だが、逆転する。今までも何度も逆転している。
100万~200万年くらいで逆転する。
逆転するときにも磁場は発生するはず。
200年後くらいに磁場がなくなる?

○ 音 オーロラには音がある?
今までテープレコーダーにとれたことはない。
耳で聞こえないような周波はある。

○ オーロラを光らせた後のプラズマは地球の大気の一部になる。
○ 100km~500kmは人工衛星が飛んでる場所。
オーロラが人工衛星に与える影響はたくさん。
100万アンペアくらいの電流で人工衛星を何個も壊されている。
非常に迷惑な存在でもある。
宇宙飛行士の船外活動はオーロラが起きてない時にする。
オーロラがある時は船外に出てはいけない。X線をあびることになる。
オーロラ予報とかをして、大丈夫時に船外活動をする。

○ 最初にオーロラの高さを計ったのは、三角測量。二点から両核を見て
1910年頃にノルウェーの人が。
うすさ500mというのは1960年頃に赤祖父さんの写真で☆

○ オーロラは365日中340日くらいは出ている。太陽風が小さいと
オーロラの環が小さくなる=北に行ってしまう。
強いと南にいってしまうから、フェアバンクスでも見えなくて、
シアトルで見えるということもある。
普通は一週間くらい粘れば見れるのでは?
黒点があるときよりも見えるのでは?黒点は太陽風を邪魔している。
磁場があるから。でも黒点の爆発による太陽風もある。
日本で見るには黒点がある活発なときの方がよいが、
フェアバンクスだと逆に黒点がないときの方がよいかも。

○ 人体への影響 X線は30kmくらい。
以前オーロラによって飛行機の高度を下げたというニュースがあったが、
それは直接人体に障害がというよりも、通信障害とかそういう問題では?
○ 流星は米粒程度。せいぜい70km程度までしかこない。
オーロラの中を通ったりしても全然関係ない。オーロラと流星はまったく別のもの。

○見に行くなら
3月のフェアバンクスが最高!

寒くて海から遠い場所がいい。寒いと空気が安定する。だから陸別とか晴れる。
12月のイエローナイフは最悪。寒いときがよい。
チャーター便はすぐ予約いっぱいになるので、
早めに予約するべき。

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長かったけど、これくらいメモりました。
途中意味わかんないところがたくさんあるけれど、
これをもとにして、少し調べたりできればと思います。
なんかこれに書いてることとかで聞きたいこととかあったら
コメントしてください。分かる範囲で考えてみます☆
ふぅ。書いたよ、よよ。