「ボランティアは押し掛けていい」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110405-00000301-newsweek-int
今回の震災はソースのわからないチェーンメールや、エビデンスのない対処法など、誤った情報がメディアを通じて拡散されました。

素人がボランティアで現地に行っても迷惑だという話までかなり騒がれてきまいした。

被災地に赴いたボランティアの方がガソリンを盗んだり、地元のボランティアセンターの被災など色々な理由があると思いますが、やはり被災地は一刻も早く来て欲しかった事でしょう


事象には2つあると思います
「誰にでも出来る事」
「限られた人でないと出来ない事」

しかし今回は「誰かがしなくてはいけない事」が最も必要だったのではないかと思われます。

私の知人より、職場の人が被災地に物資を持って、手伝いをしてくるんだけど、用意できない医薬品などがある。手配できる?と電話をいただきました。

その方はボランティアなどした事もなく、ごく普通の方だそうです。

食料とガソリンなどを持って被災地に行ってくださいました。
先日無事帰ってきて、とても感謝されたと報告をいただきました。

なかなかこの行動力はすばらしいと思います

私にはとてもこのような行動力はございませんが、遠い静岡でも出来る事を微力ながら手伝わせていただきたいと思います。

また、今回にかぎりませんが、メディアを鵜のみにする事が本当に危険であると再認識いたしました。

ワクチンの危険性、マイナスイオン、ヨウ素
未だこのような統計、事実など、解釈を捻じ曲げて平気で報道されている事を恥ずかしく思います。

ヨウ素の正しい使用方法をきちんと報道したらいかがでしょうか

ちなみにヨウ素はでんぷんと混ざると色が変わります。
小学校でならった事でですが、理由について知ったのはずっと後です

ではでは

以下抜粋
今たくさん来られても困る──東日本大震災後にそんな「ボランティア迷惑論」が広がっているが、本当にそうなのか

 被災者のために何かしたいが、何をしたらいいのか分からない──東日本大地震から3週間以上が経つなか、こうした「善意のやり場に困った人」の話をよく耳にする。震災直後からひとり歩きし始めた「迷惑ボランティア」という言葉が、被災地に行って力になりたいという人を躊躇させているのだ。

 実際のところ、今ボランティアが押し寄せたら、被災者にとって本当に迷惑なのか。関西学院大学災害復興制度研究所長の室崎益輝教授に、本誌・小暮聡子が聞いた。

          * * * * *

──ボランティアを自粛する動きがあるが、実際のところ人数は足りているのか。

 今回の被災地は阪神淡路大震災の何倍もの範囲に及ぶので、何倍ものボランティアが必要だ。にもかかわらず、ボランティアが集まってくるペースは阪神のときと同じか、もっと遅い。ここ数日で状況は少しずつ変わってきているが、私の計算では1日2万人くらい集まるべきところが、1000~2000人レベルにとどまっている。

 受け入れ態勢が出来ていないとか、準備不足で行くと現地に迷惑がかかるという声が流布されたことで、ボランティアの動きにブレーキがかかっている。

──「迷惑ボランティア」という言葉もあるが。

 阪神淡路大震災のときはボランティアが大勢来たが、被災者はちっとも邪魔とは思わなかったはずだ。迷惑に思っていたとすれば、登録したり名簿を作ったりするのに、一度に来られたら対応しきれないという行政だろう。

 今回、ボランティアを自粛させている1つの原因は、地元のボランティアセンター自体が被災したため、ボランティアを受け入れる機能を失っていること。受け入れ態勢が出来ていないので、少し待ってくださいということになる。

 被災者は来てほしいと思っている。家には物もないし、人も来ない。本来ボランティアというのは被災者の方を向いて、被災者の声に耳を傾けて、現状をどう改善するのかを考えなければいけない。なのに、阪神淡路大震災のときにはこうだったとか、過去の「マニュアル」に従ってしまっている。

 ボランティアが100人いれば、なかには迷惑をかける人もいるだろう。でも、みんな迷惑をかけに行っているわけではなく、助けようと思って行っている。迷惑をかけたら、ちょっと注意すれば済む話。なのにボランティアに注文ばかりをつけて、ハードルを上げてしまっている。最も重要なのは被災者の立場に立って、被災者を助けようという心がけだ。

──ボランティアの主要な受け皿とされる被災地の社会福祉協議会は、募集範囲を「県内(市内)のボランティアに限る」としているところが多い。

 極端な話、それは被災者を見殺しにしようとする行為に等しい。それでボランティアの足が止まるのだから。

 NPOなどは行政のボランティアセンターを当てにせず、自分たちでボランティアの受け入れ体制を作ろうという方針に変えた。ボランティアセンターが募集を制限する理由の1つは、泊まる場所がないからだが、NPOの中にはテントを張ったりプレハブを建てるところもあるし、被災地から少し外れれば民宿もある。

 実際はガソリンも普及し始めているし、県外の人を断る必要はない。県内では中高生までが必死で働いているが、もうみんな疲れてきている。早く外からも行って励まし、助けてあげなければいけない。

──ほとんどの社会福祉協議会が受け入れを制限しているが、被災者側のニーズはもっとあるということか。

 ニーズは歩いて探しに行かなければいけない。浸水した家の2階の電気もない場所に数家族が身を寄せ合っていて、水も食料もないと悲鳴を上げているのに、ニーズがないなんてことはあり得ない。泥にまみれた家が何万棟とあるなか、泥が固まる前に誰がかき出すのか。

 今ボランティアに行くと迷惑をかけるという世論が、どういうわけか出来上がってしまった。それを変えるのはとても大変だ。

 ボランティアは押しかけていい。迷惑をかけてもいい。迷惑かけた分の何倍もいいことをしてくればいい。来てくれただけで、本当に喜ばれるのだから。