僕は昔から卓球の点数をお金の勘定と思ってやっていました。
得点は収入
失点は支出
収入には色んなものがあります。
本業による収入
副業による収入
予期せぬ収入
本業は自分の核となる攻めですね。
本業は基本的に一つです。
副業は核に次ぐ攻めや守りの得点です。
副業はいっぱいあっても差し支えありません。
ただし
副業が多すぎてそちらばかりに注力し本業をおろそかにすると
良くないことも多々あります。
予期せぬ収入は相手がチャンスボールをミスしてくれたり
ネットやエッジのラッキーポイントなどです。
支出は主に2つあります。
予定通りの支出
予想外の支出
これは人それぞれなので
自分にとってどれが予定通りでどれが予想外かは
考えてみたらなんとなく分類できます。
僕で言えば
レシーブミス
これは予定通りです。
無い方がいいですが1セットに2本くらいはあります。
ドライブミス
これは1セットに2本までなら予定内です。
ただしドライブミスにも色々あって、ここでいう2本は
ブロックやツッツキなどの簡単なものに対してのミスです。
ラリー戦やカウンタードライブはこの限りではありません。
それ以上にミスをするときは、予想外です。
あと、予定通りの支出にはもう一つ大きな側面があります。
投資という支出です。
1本払うことで2本取れる。
たとえミスをしてもフォアに思い切りフリックレシーブすると
相手がそれを警戒して、バックの回り込みに躊躇がうまれ
3球目ミスをしやすくなるというパターンは
昔からある投資方法です。
投資には色んな方法があります。
自分なりの投資を考えることは楽しいことです。
もちろんすべての投資が実るわけではありませんが。
卓球は相手より先に11点を取るスポーツで
1点で勝とうが9点で勝とうが結果は一緒です。
たとえば1ゲーム目9-2くらいで勝っていたら
2~3本は投資に使うのもいいでしょう。
2ゲーム目の出だしを良くするために
わざとフォア前にばかり球を集めて
2ゲーム目はバックのロングサーブから入るとか。
もちろん読まれることもありますし
投資と思っていたら9-2から逆転されてしまうこともあります。
高校生なら先生にしばかれますね。
でもそれを恐れていたら
本当の意味でゲームは楽しめません。
たとえ逆転を許そうが
投資が実るかを試すんです。
投資してそのゲームを獲ってからの2ゲーム目
バックのロングサーブを相手が立て続けにレシーブミスしたら
めちゃくちゃうれしいですよね。
逆に読まれていてもそれはそれで面白いです。
この人は自分の考えを見抜いていたのか
自分のサーブのモーションが甘かったのか
ただ何にも考えていなかったのか
体が反応したのか
考えていると楽しいですね。
ならもし1ゲーム目を取っていたら
2ゲーム目でもう一回投資をします。
そして3ゲーム目は
わざとフォアにロングサーブを出すのか
あえてもう一度バックに出すのか。
仲のいい人なら後で答え合わせもできますね。
レジェンド・イチローオギムラは言いました。
卓球は100M走をしながらチェスをするようなスポーツ
と。
もしそういう感覚で卓球をしていない人がいたら
それは、卓球を楽しみきれていません。
ただ速い球を打つだけが卓球ではありません。
ただ勝ち負けだけが残るのも卓球ではありません。
結果負けたとしても
投資が実った部分は自分の経験として残ります。
経験は財産です。
1試合ごとに財産を遺すのです。
とにかく
ゲームのすべての得失点を
なんとなくでもいいから分類するともっと楽しくなります。
ただのミスも
投資に使えることだってあります。
頭を使って頑張りましょう!