発達凸凹の子どもを持つお母さんが、幸せになるお手伝いをさせていただいています
天海早百合です。
つい先日、クライアントさんからこんなご相談がありました。
担任の先生のお話では、学校ではとてもよい子で、学級でも友達とトラブルなく仲良く遊べる子ということなんですが、家ではかなりの癇癪持ちで、ワガママ放題、暴言、暴力、どうしたらよいものか、病院で落ち着く薬をだしてもらおうか
という内容でした。
毎日、毎日暴れ回る我が子を目の前にしたとき、途方に暮れてしまうお母さんの気持ちを考えると、頭の下がる思いがします。本当に身も心もズタズタになるほどクタクタになりますよね。
一体この状態がいつまで続くのか、なぜ自分ばかりがこんな目に遭わなきゃならないのか、我が身の不幸を何度恨んだかわからないと言う声も沢山聞いてきました。
Sちゃんは、
「自分なんてなにをやっても駄目なんだ。」
「自分なんてバカなんだ。」
そう思って
「どうせ駄目」と感じて諦めているようにお母さんには見えていたんですね。
だからこそ、
「やればできる」ことをわかってほしいと思い、Sちゃんのやる気がでるように少し出来ただけでも、
「すごい、すごい。」と褒めることが、Sちゃんの自尊感情を高めることだと思っていたんですね。
それも確かによいと思うのですが、Sちゃんは自分をわかってもらえないとか、少しでも思うようにできないと癇癪をおこしてしまい、
「ママなんて大嫌い!」
「どうせ私のこと嫌いなんでしょ!」と怒鳴り散らしていました。
そうすると、
「そんなことないよ。」とまたチヤホヤしてしまう。
これが負のスパイラルだとわかっているのに。どうすることもできない。
こんなSちゃんのお母さんと同じように思っているお母さんは本当に多いと思います。
時間をとって、Sちゃんのお母さんからこれまでのお話を、じっくり聞かせていただきました。
Sちゃんのお家での様子、生まれたときの事、そしてお母さんの子どもの頃の話まで、時に涙を流しながら沢山お話いただきました。
話しているうちにお母さんも小さい頃かなりの
ワガママだったことがわかりました。
そして、祖母から孫のSちゃんによく似ていると言われていることも分かりました。
実は、お母さんが子どもの頃、
親にやってもらって当たり前、
叶えてもらって当たり前、
配慮してもらって当たり前、
特別扱いされて当たり前
と思っていたことが分かりました。
そしてそれが今でもまだ根強く思い続けておられることもわかりました。
信じられないかもしれませんが、
そのワガママっぷりが子どもに現れていたのです。
つまり、子どもの姿が自分の姿だったのです。
お母さんにこのことをお話しすると思い当たる節がある様子でした。
発達凸凹をもつお母さんにすれば、「子どもさえかわってくれたら!」と切実に願っておられるかもしれません。その気持ちは痛いほど分かります。
でも、これまで私が見てきた中で言うと、お子さんが変わることに必死になってしまうより、ご自身を変えて行かれたお母さんが、お子さんもお母さんも、ともに幸せに
なっていかれている姿を見てきました。
なので、子どもを変えようとするのではなく、まずはお母さんが変わることが一番の近道です。とお伝えしました。
そして、そのプログラムがあることをお伝えすると、
「やってみます!」
と、おっしゃいました。
(本掲載の内容は、保護者様の了承を得て載せさせていただいています。)
プログラムの一部をお伝えすると、
自分の心の中の、ありのままの姿をまずは自覚すること。
どんなことを思い、何を願い、自分はどういう存在だと思ったのか、
それらをじっくり明らかにしていくこと。
そして親の愛や周りから受けた愛に気付くこと。
自分のするべき事は自分ですること。
その後、どうなったかは次のブログで。